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2024年12月21日 (土)

McCoy TynerとJoe Hendersonの凄い発掘音源。マジで物凄い!

Forcesofnature"Forces of Nature: Live at Slugs'" McCoy Tyner / Joe Henderson (Blue Note)

なかなかデリバリーされないでイライラしていたのだが,届いたのは国内盤で,リリース日のデリバリーだったので文句は言えない。私としては輸入盤でOKだったのだが,まぁいいや。

そんな状態だったので,音源は公開された段階からストリーミングで聞いていたのだが,これはけだし強烈な発掘音源だ。演奏にも参加しているJack DeJohetteが個人的に所有していた音源を世に出したもので,ジャケ裏には"DeJohnette Legacy Series"なんて書いてあるから,ほかにも音源があるってことか?いかんせん60年近く前の音源であるから,音質的には少々厳しい部分があるのは仕方がないが,十分に聞けるレベルではある。

そんな音質的な瑕疵はものともせず,ここに収められたエネルギーが凄い。まさに「熱い!」ジャズである。こんな演奏が定常的演奏されていたという当時のジャズ・シーンについつい思いを馳せてしまうが,冒頭の"In ’n Out"からして,ぶちかましモード炸裂なのだ。Blue Noteのスタジオ録音でのオリジナルだって熱い演奏だったが,それを越える強烈さで迫ってくるのはライブゆえの興奮ってところか。この演奏に興奮しなければジャズ・ファンじゃねぇよ!と思わず言いたくなるような激演である。

同じような感覚はDisc 2の最初の"Taking Off"でも感じられるが,全編に渡って繰り広げられる演奏が実に素晴らしい。私が聞いたJoe Hendersonの演奏の中でも最も激しいものの一つと思えるし,若き日のJack DeJohnetteが強烈なドラミングを聞かせるのも大きな聞きものと言える。 とにもかくにも,よくぞこんな演奏が残っていたものだと思わざるをえない。本年屈指の発掘音源の一つと評価したい。もちろんこれならば星★★★★★だ。

Recorded Live at Slugs’ Saloon in 1966

Personnel: Joe Henderson(ts), McCoy Tyner(p), Henry Grimes(b), Jack DeJohnette(ds)

本作へのリンクはこちら

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コメント

弊ブログへのコメントありがとうございます.

これはヘンダーソンのスピード,音圧を愉しむアルバム,というか,ヘンダーソンの良さはソコにあるのだと思っています.アルトのフィル・ウッズのような.
だから,そこに焦点が当たったこのアルバムは素晴らしいと思います.
https://dailymusiclog.hatenablog.com/entry/2025/01/02/095759

kenさん,続けておはようございます。こちらもリンクありがとうございます。

>これはヘンダーソンのスピード,音圧を愉しむアルバム,というか,ヘンダーソンの良さはソコにあるのだと思っています.アルトのフィル・ウッズのような.
>だから,そこに焦点が当たったこのアルバムは素晴らしいと思います.

このジョーヘンの激しさを何と形容すればいいのかと思います。こんな凄いのがまだあるのねぇと思ってしまいます。最高ですよねぇ。

皆さん、尋常じゃなかったですね。。
火傷しそうな熱い演奏を聴くことができました。m(_ _)m

ジャケットは頭にあったのに、買い逃してしまっていたのですが、
おかげさまで、楽しい思いをしました。
ジョーヘン、、めっちゃかっこよかったです!

投稿のリンクを置いていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-4bc548.html

Suzuckさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

>皆さん、尋常じゃなかったですね。。
>火傷しそうな熱い演奏を聴くことができました。m(_ _)m

まさしくです。これほど興奮させられる音源はなかなかありません。

>ジャケットは頭にあったのに、買い逃してしまっていたのですが、
>おかげさまで、楽しい思いをしました。
>ジョーヘン、、めっちゃかっこよかったです!

Suzuckさんも血沸き肉踊られたことと思います。素晴らしい発掘音源でした。

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