Coleman Hawkins:このアルバムを買った経緯が思い出せない...。
"Coleman Hawkins with the Red Garland Trio" (Swingville)
私は以前Coleman Hawkinsの"High and Mighty Hawk"のアナログLPを保有していたはずなのだが,現在行方不明だ。そういうアルバムはほかにもあって,それらは実家に置いてあったはずなのだが...。まぁそれはさておき,正直私はリーダー作としては"High and Mighty Hawk"以外Coleman Hawkinsを聞いた訳ではない中,どうしてこのアルバムの紙ジャケCDを保有しているのかがどうしても思い出せない。私らしくない保有盤と言えばよいだろうか。
Prestigeの傍系レーベルであるSwingvilleは,スイング系の奏者にバップ的アプローチで演奏をさせるというのがコンセプトとして存在していたらしいが,私が保有するSwingvilleのアルバムもこれ一枚限りだ。やはり通常の私の嗜好とは少々異なる。
Red Garland自体は普段の演奏とあまり変わらないってところだろうが,そこに乗ってくるのが「ジャズ・テナーの父」とも称されるColeman Hawkinsの野太いテナーの音というのがこのアルバムのポイントってことになるだろう。このアルバムを聞いていると,多分Coleman Hawkinsって音がでかかったんだろうなぁと想像させるに十分な演奏であり,吹きっぷりだ。Coleman Hawkinsのテナーを聞いていると,まさに余裕綽々というところで,これはこれで相応に楽しめる。星★★★☆。
余談ながら,今更ながら凄いと思うのはThelonious Monkが"Monk’s Music"にColeman Hawkinsを招いたということだ。どういう発想であのセプテットになるのかって思わざるをえないが,"Monk’s Music"も久しく聞いていないので,本作とは印象が異なるはずのColeman Hawkinsの吹奏を改めて聞いてみることにしたい。
Recorded on August 12, 1959
Personnel: Coleman Hawkins(ts), Red Garland(p), Doug Watkins(b), Charles "Specs" Wright(ds)
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