2025年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ

« イタリア文化会館でSalvatore Sciarrino室内楽演奏会を聴いた。 | トップページ | 懐かしのWindham Hill Records。 »

2024年11月18日 (月)

Bill Evans(サックスの方ね)の"Escape"を超久しぶりに聞く。"Push"の続編って感じだな。

_20241114_0001"Escape" Bill Evans(Escapade)

常々書いていることだが,Bill Evansというサックス・プレイヤーの有能さはわかるのだが,ライブ盤を除くリーダー作は正直言ってあまり面白くない(きっぱり)。ライブで来日すれば大概の場合観に行っているが,この人はやっぱりライブ向きのプレイヤーだと思っている。

だから,私が一軍に据えているBill Evansのアルバムはライブ盤ばかりで,スタジオ・アルバムははっきり言って冷遇している(笑)。本作もそうで,これまでクロゼットにしまい込んだままだったが,そんなアルバム群を再整理して,手軽に取り出せる環境になったからということで,かなり久しぶりに聞いた。改めて聞いてみると,ラップやヒップホップ的な要素を取り入れているという観点では"Push"の続編と捉えてもよい。"Push"同様,ゲストには豪華なメンツを迎えているが,ここで重要な役割を担っているのがプロデューサーも兼ねたJim Beard。Bill Evansとの共作曲の提供も含めて,全面参加してこのアルバムを支えている。Jim Beardは本年3月惜しくもこの世を去ったが,Bill Evansとの関係ということではBlue Note東京でのライブ盤"Let the Juice Loose"にも参加していて,Bill Evansとは相応の縁があったということだろう。

本作も"Push"同様,ヴァラエティに富んだ内容となっているが,"Push"のように打ち込みを多用せず,バンド形態での演奏が基本なので,印象は"Push"よりはずっといい。だが,どうもこの人のソプラノ・サックスは音が軽く感じてしまうのはいつも通りってところで,特に冒頭の"Swing Hop"にそれが顕著なので,ちょいと身構えてしまうのだが,その後の曲では曲調ゆえか何なのかよくわからないが,あまり気にならなくなる。いずれにしても,私はこの人はテナー・サックスの方がいい音を出していると思うから,もっとテナーを吹いて欲しいところだ。また,今は亡きWallace Rooneyも一部で参加しているが,まんまMiles Davisのような音を出していて笑える。5曲目の"Rattletrap"は"Let the Juice Loose"の焼き直しのようにも聞こえてしまってこちらも笑みを誘う。でもこれが一番好きだが(爆)。

尚,"Undercover"という曲が収録されているが,これは"Push Live"では"Secret Agent"というタイトルがついていた曲と同じ曲だが,なんでタイトルを変えたのかは謎。ついでにアルバムの最後には,Marcus Millerをフィーチャーしたこの曲のリミックスが"Remix: Marcus' Mad Flav"として収録されている。これもMilesバンドでの同僚のよしみか?

本作を聞いても,この人はやっぱりライブの方がいいよなぁって思ってしまうことには変わりなしである。それでも"Push"よりは評価して,ちょいと甘めの星★★★☆ぐらいにしておこう。これも偏にJim Beardのおかげってことで。

Personnel: Bill Evans(ts, ss, as), Jim Beard(key, org, prog, ds), Wallace Rooney(tp), Jon Herington(g), Lee Ritenour(g), Nick Moroch(g), Gary Poulson(g), Nick Moroch(g), Marcus Miller(b), Victor Bailey(b), Ron Jekins(b), Mark Egan(b), Billy Kison(ds), Steve Ferrone(ds), Max Risenhoover(ds, scratch), Manolo Badrena(perc), Ahmed Best(rap), M.C. 900 Ft Jesus(vo), Mark Ledford(vo), Lani Groves(vo), Robin Beck(vo), Ken Meccia(tb), Chelsea Orchestra(strings)

本作へのリンクはこちら

« イタリア文化会館でSalvatore Sciarrino室内楽演奏会を聴いた。 | トップページ | 懐かしのWindham Hill Records。 »

ジャズ(2024年の記事)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« イタリア文化会館でSalvatore Sciarrino室内楽演奏会を聴いた。 | トップページ | 懐かしのWindham Hill Records。 »