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2024年11月16日 (土)

いまだに現役ながら,日本では瞬間風速的だったDominick Farinacci。

_20241113_0001 "Besame Mucho" Dominick Farinacci (M&I)

20歳になる前の2003年にデビュー・アルバムを日本のM&Iレーベルからリリースし,その後,日本企画で何枚かアルバムをリリースしたDominick Farinacciだが,その後の動静はそれほど聞こえてこない。Wynton Marsalisが主宰するJLCOにも参加していたようだが,日本企画のアルバムが出なくなると,少なくとも日本国内ではその活動はほとんど注目されることもなくなったのではないか。いまだに現役で活動しているとは言え,日本において最初に持ち上げられ過ぎたという感は拭えない。

このアルバムも日本企画の最たるものと言ってもよく,バラッドを中心に,耳に心地よいサウンドが全編で聞ける。そして若い割にDominick Farinacciのラッパは上手い。さすがWynton Marsalisに目を掛けられ,更にはジュリアードの奨学金を得るだけのことはある。しかし,それ以上のものでもそれ以下のものでもなく,ラッパの入ったカクテル・ジャズと言ってもよいものだ。破綻は全然していないし,この手の音楽を好む人にはそれでよかろうが,ジャズ的なスリルを求めるべきものではない。年齢相応の若々しさを感じさせないフレージングは立派とも言えるのだが,この老成感が鼻につくというリスナーもいるはずだ。

静かなバーのBGMで小音量で流れていれば,それなりの効果はありそうだが,自発的に何度もプレイバックしようなんて気にはならないアルバムだろう。なんで私がこの人のアルバムを数枚保有しているのかは,今となっては全くの謎である。購入するにしても中古でしか仕入れないはずだが,よほど安かったか,あるいはよほど疲れていたのか?(笑) 。星★★★。

Recorded on April 17 & 18, 2004

Personnel: Dominick Farinacci(tp), Adam Birnbaum(p), Peter Washington(b), Carmen Intre, Jr.(ds)

本作へのリンクはこちら

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