久しぶりに本の話。有栖川有栖の「日本扇の謎」をようやく読了。
有栖川有栖の職業作家生活も30周年を迎え,エラリー・クイーンの国名シリーズに倣ったシリーズも同じく30周年となったのを記念して(?),その第11作に選ばれたのが日本である。私は有栖川有栖の国名シリーズはほとんど未読だと思うが,このブログで本作と同じ火村英生シリーズの「捜査線上の夕映え」を取り上げて以来の登場である。
とにかく最近は老眼がきつくなったこともあり,読書に取り組む時間がめっきり減ってしまっているが,たまに思い出したように書籍に関する記事も書いているって感じだ。しかし,読了するのに時間がかかり過ぎなのは何とも情けない限りだ。まぁ本作は二段組だけにページ数に比して時間が仕方ないのだが...。
ストーリーの構成はなかなかよく出来ていると思うが,さすがにそれは...って感じの設定が含まれていると言えなくもない。ちゃんとタイトル通り「扇」は重要な要素として使われているので,そこには文句はない。しかし,一気にストーリーが展開しだすまでにはかなりのページ数を要するところには,少々回りくどさを感じたのも事実であった。そのため,私は中盤までの読書のスピードと後半のスピードには大きな違いがあった。
まぁそれでも安定の火村英生シリーズなので,エンタテインメントとしてはちゃんと読ませると思う。多少甘いかなと思いつつ星★★★★としよう。結局,何だかんだ言いながら火村英生のシリーズが結構好きということだな(笑)。
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