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2024年11月17日 (日)

イタリア文化会館でSalvatore Sciarrino室内楽演奏会を聴いた。

Salvatore-sciarrino お馴染みのイタリア文化会館無料コンサートに行ってきた。今回はSalvatore Sciarrinoという作曲家の曲を演奏ということだが,私はこの人について全く知らないままの参戦となった。

結論から言えば完全な現代音楽であった。私は現代音楽への耐性を備えているので,全然問題なしどころか,かなり楽しんでしまったというのが正直なところ。ただ,イタリア文化会館の無料コンサートはいつも高齢者の集まりみたいになっていて,この手の音楽はきつそうだと思いながら聞いていた。前半から完全熟睡モードの聴衆もちらほら(笑)。

しかし,休憩時間にロビーに出てみると,今回は結構若い聴衆が多く,音大の学生に優先枠でも開放したのかと思いつつ眺めていた。第一部は,ピアノ,クラリネット,ヴィオラ,フルート,ヴァイオリン,チェロが各々ソロ曲を披露したが,全て一筋縄で行かない曲ばかりで,演る方も聞く方も大変って感じであった。演る方は技術と集中力が求められるような曲ばかりと言ってもよく,聞く方も弱音に耳を澄ましながら,突然のフォルテシモに慄くという展開に気が抜けないのだ。冒頭に演奏した「夜の("De la Nuit")」なんて,譜めくりの回数が尋常ではないと思えた難曲であったし,その後の曲もテンションが下がることは一切ないのだ。フルートは2曲やったが,通常フルートに抱く音色とは全く異なるものであり,どちらかと言えば尺八に近い管j知恵,フルート奏者が過呼吸になるんじゃないかなんて余計な心配をしていた私である。

休憩後の第二部は杉山洋一の指揮のもと,ヴィオラ抜きのアンサンブルで1曲,そして奏者6人にソプラノが加わった歌曲(いずれも日本初演だそうだ)をやったのだが,アンサンブルだろうが,歌曲だろうが,完全現代音楽という感じに一切変化はなく,つくづく強烈なプログラムだと思ってしまった。何よりも,日本にこれだけ現代音楽を真っ当に演奏する人たちがいるということに感慨すら覚えた私であった。私は歌曲にはほとんど関心を示さない人間だが,今回ソプラノで参加した薬師寺典子はなかなか魅力的な声だなぁなんて思っていた。それは私が日本のプレイヤーに関して無知なだけではあるが,よくもまぁ今回のような難曲をこなせるものだと感心してしまった。何はともあれ,現代音楽に浸るってのもなかなか楽しいもんだ。

こんな演奏を無料で聞かせてもらって何ともありがたや~と思いつつ,家路についた私であった。

Live at イタリア文化会館 on November 15, 2024

Personnel: 杉山洋一(cond), 黒田亜樹(p),般若佳子(vla),田中香織(cl, b-cl),村上景子(fl),Aldo Campagnari(vln),北嶋愛季(cello),薬師寺典子(soprano)

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