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2024年11月30日 (土)

Nick Drakeの遺作。沁みるねぇ。

_20241123_0001 "Pink Moon" Nick Drake(Island)

わずか3枚のアルバムを残してこの世を去ったNick Drakeだが,生前はうつ病に悩まされる中,最終作(遺作)として残したアルバムが本作である。わずか28分という短い収録時間ではあるが,紛うことなきNick Drakeのメロディ・ラインが聞かれる。

私にとってNick Drakeの音楽への入口はBrad Mehldauだった。Brad Mehldauが"River Man", "Day Is Done",更には"Time Has Told Me"のような曲を取り上げるのは,今にして思えば,Nick Drakeの紡ぐメロディに,Brad Mehldauの音楽との同質性があったがゆえだと思えてくる。Brad MehldauはNick Drakeの音楽にシンパシーを感じていたはずなのだ。

前2作と異なり,ここではNick Drakeのギターの弾き語り(タイトル・トラックだけピアノがオーヴァーダビングされる)で歌われるが,こうしたスタイルにより,Nick Drakeの心象がよりストレートに出たのではないかと思える。生前,Nick Drakeのアルバムはちっとも売れなかったようだが,それでもその後の評価はうなぎ上りであり,極めて強い影響力を持つミュージシャンとして認識されているが,黄泉の世界でNick Drakeはそれをどう思うか。

本作のエンジニアリング(及び実質的プロデューサー)を務めたJohn Woodは本作について「剝き出しの魂を見ているような気がした」と語っているが,まさにそういう音楽である。決して気楽に聞ける音楽ではないが,実に深い音楽であり,ちゃんと相対しなければならないと感じさせる。星★★★★★。

Personnel: Nick Drake(vo, g, p)

本作へのリンクはこちら

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