Joe Sampleのセルフ・リメイク・アルバム。
"Sample This" Joe Sample (Warner Brothers)
本作はJoe SampleがCrusadersや自身のアルバムで取り上げた曲を自らリメイクしたアルバムだ。ラストに収められたJerry Roll Mortonの"Shreveport Stomps"のみJoe Sampleのソロで演じられる以外は,バンド形態で過去の作品をしている。
やはりと言うべきだろうが,"Rainbow Seeker"からの曲が4曲と一番多いが,ほかは満遍なくアルバムから取られる中で,複数曲(2曲)が選ばれているのが"Free as the Wind"というのは意外な気もする。まぁ往年のヒット曲と言っていい曲の再演だから,それなりに楽しめるのは当然なのだが,それでもこのアルバムをプレイバックする頻度がそれほど高まらないのは,もっといい演奏ができたのではないかという感覚があるからだ。
本作をプロデュースしているのはGeorge Dukeで,Joe Sampleが共同プロデュースを兼ねるが,年齢的にはGeorge Dukeが若干下なので,先輩に遠慮した感なきにしもあらずって感じなのだ。今回,改めて本作を聞いて,これをTommy LiPumaがプロデュースして,Al Scmittがエンジニアリングを担当していれば,もっといいサウンド,そしてもっといいアルバムに仕立てられたのではないかと思っていた私である。どうせリメイクするならば,新機軸があってもよいだろうが,あまり大きなチャレンジはしていない。例外は"Voices in the Rain"所収の"Shadows"に新たに歌詞をつけて,Dianne Reevesに歌わせた"I'm Coming Back Again"ぐらいでは少々もったいない。
またCrusadersナンバーはもう少しアーシーな部分があってこそという感じもあって,ちょいと洗練され過ぎじゃないの?っていう気がする。"Put It Where You Want It"ぐらいの感じでやってもよかったように思う。いずれにしても,オリジナルを上回ることは難しいという前提でも,もう少しやりようがあったと思えるのは残念。そして,"Shreveport Stomps"は本当に必要だったのか?と言いたくなるのはきっと私だけではあるまい。
収録された過去の曲に免じて星★★★とするが,これを聞くなら"Rainbow Seekers","Ashes to Ashes"や"Invitation"を聞く(きっぱり)。
Personnel: Joe Sample(p, el-p, synth, org), Dean Parks(g), Marcus Miller(b), Sample(p, el-p, synth, org), Dean Parks(g), Marcus Miller(b), Jay Anderson(b), George Duke(synth, effects), Everett Harp(as), Dianne Reeves(vo), Dennis Rowland(vo), Lynn Davis(vo), Lori Perry(vo), Jim Gilstrap(vo)
本作へのリンクはこちら。
« またまた出た!Robert GlasperのApple Music限定音源。ライブ版"Black Radio"の趣が最高なのだ。 | トップページ | Stanley Jordan:今も現役だが,やはり人気は長続きはしなかったな。 »
「ジャズ(2024年の記事)」カテゴリの記事
- 2024年の回顧(音楽編:その2):ジャズ編(2024.12.29)
- Arild Andersenのソロ作:ECMでしか成り立たないよなぁ。(2024.12.27)
- Archie Sheppの"Montreux" 2 in 1:終曲のフェード・アウトが痛い...。(2024.12.26)
- 師走にボサ・ノヴァでくつろぐ。(2024.12.25)
- McCoy TynerとJoe Hendersonの凄い発掘音源。マジで物凄い!(2024.12.21)
« またまた出た!Robert GlasperのApple Music限定音源。ライブ版"Black Radio"の趣が最高なのだ。 | トップページ | Stanley Jordan:今も現役だが,やはり人気は長続きはしなかったな。 »













































































コメント