随分前に買ったMiles Davisのブートレッグ。
"Royal Festival Hall 1985 Second Show" Miles Davis (Bootleg)
これは随分前に購入したブートレッグ。久しぶりに取り出して聞いてみたが,1984~85年当時のMiles Davisのバンドはそのメンツのよさもあって,復帰後のキャリアの中でも最もカッコよかったと私は思っている。だって,Bob Berg,John Scofield,それにDarryl Jonesが揃っていればそりゃあハードボイルドだ(笑)。しかも85年になると,ドラムスはAl FosterからVince Wilburnに代わって,ビートの跳ね方がよりはっきりした。
ただねぇ,このブート,放送音源をソースとするらしいから音はいいんだが,いかんせん放送時間に合わせて6曲しか入っていないのはもったいない。演奏は楽しめるが,この頃のMilesのバンドは演奏時間はもっとたっぷりやっていたのは,20枚組Montreuxボックスでもわかっている。Montreuxでの1985年7月14日の演奏は昼夜2回公演が各々CD2枚に収められていて,トラック数はどちらも14になっている。それに比べるとこの6曲はダイジェストに過ぎないって思ってしまう訳だ。
この当時の絶好調と言ってよいMiles Davisのバンドの音をもっと「浴びたいっ!」と思うリスナーにとっては,この程度では欲求不満にならざるをえないブートレッグ。カッコいいんだけどねぇ。だから惜しいのだ。そして結局Montreuxのボックスを取り出して,フルでの演奏を聞きたくなってしまうという副次的効果をもたらすブートレッグ(笑)。
Recorded Live at Royal Festival Hall on July 20, 1985
Personnel: Miles Davis(tp, key), Bob Berg(ts, ss, key), John Scofield(g), Robert Irving, III(key), Darryl Jones(b), Vincent Wilburn, Jr.(ds), Steve Thornton(perc)
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