"Wave":なぜかPatti Smithのアルバムで買い残していたアルバム。
私は遅れてきたPatti Smithのファンだ。それまでだって,アルバムを買っては痺れていたのも事実なのだが,私が本当の意味でPatti Smithに惚れこんでしまったのは,オーチャード・ホールで彼女のライブを観た2013年以降のことと言ってもよいかもしれない。その時に私はPatti Smith教入信なんて書いている(その時の記事はこちら)。それほど私にとって魅力的なミュージシャンとしての位置づけを獲得した訳だが,その後,Patti Smithは全部買うというつもりでいたのだが,このアルバムだけなぜか買い残していた。
このアルバムのポイントはTodd Rundgrenのプロデュースということだろう。そのせいもあるかもしれないが,このアルバムのそれまでのアルバム以上のポップさを感じることができる。特にLP時代で言えばA面にその傾向が顕著。そもそも"Byrds"の"So You Want to Be (a Rock 'N' Roll Star)"をカヴァーしているし,Robert Mapplethorpeが撮ったジャケ写真からして雰囲気が違うのだ。
私はデビュー・アルバム"Horses"や,現役に復帰して以降のアルバムに並々ならぬ思い入れがある方なので,それに比べると多少印象は薄い部分はあるのだが,私にとっては何分教祖様ゆえ,これもありだというところには変わりはない。特にA面相当の前半の響きは魅力的に感じる。まぁ全体的に見れば星★★★★という評価が適切って気がする。
Personnel: Patti Smith(vo, p), Jay Dee Daugherty(ds), Lenny Kaye(g, b, vo), Ivan Kral(b, g, cello, key), Richard Sohl(p, ocean), Andi Ostrowe(perc), Todd Rundgren(b)
本作へのリンクはこちら。
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