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2024年9月29日 (日)

Tord Gustavsen待望の新作。やっぱりいいですわぁ~。

_20240928_0001 "Seeing" Tord Gustavsen (ECM)

諸般の事情から1日で復活だ(笑)。

前作"Opening"から約2年半の時を経てリリースされたTord Gustavsenの新作である。前作ではエレクトロニクスも使用していたが,今回はアコースティックに専念し,不動のトリオにより,彼ららしい内省的で思索的な音楽を展開している。

このいかにもECMらしい演奏やサウンドを好物とする私にとっては,Tord Gustavsenのトリオのアルバムは常に待望と言ってもよい。ストリーミングが主流となったご時勢においても,必ずフィジカルな媒体を購入したくなる人なのだ。

Tord Gustavsenの音楽はかなり濃厚に宗教に紐づいており,祈りにも似たところを感じさせるのはいつもの通りであるが,それこそ居酒屋で有線で掛かっているようなジャズとは完全に一線を画するものだ。 この静謐な音楽に対して魅力を感じるか否かは完全にリスナーの好みではあるが,私にとっては身体がこういう音楽を求めることもあるという点において,重要にして欠くべからざるミュージシャンであり,アルバムだ。星★★★★☆。

Recorded in October 2023

Personnel: Tord Gustavsen(p), Steinar Raknes(b), Jarle Vespestad(ds)

本作へのリンクはこちら

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コメント

私の方にもどうも有難うございました。
Tord Gustavsenの世界に、このところこの作品で入り込めて喜んでいる私です。
彼は今回は聖歌など取り上げてますが、やはり究極は人間探求、心理学的な迫り、哲学的な一つの境地を目指していると思って聴いています。
ECMの代表的な役割を果たしてくれていることが嬉しいです
私の方へのリンクも張らせてください↓よろしく。
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-21f793.html

photofloyd(風呂井戸)さん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>Tord Gustavsenの世界に、このところこの作品で入り込めて喜んでいる私です。

Tord Gustavsenが醸し出す美的で静謐なサウンドは,この手の音好きにはたまりません。

>彼は今回は聖歌など取り上げてますが、やはり究極は人間探求、心理学的な迫り、哲学的な一つの境地を目指していると思って聴いています。

彼の本音はわかりませんが,Solveig Slettahjellの"Natt I Betlehem"を踏まえても,これまでの作品を踏まえても,私には宗教的な部分が強く感じられます。

>ECMの代表的な役割を果たしてくれていることが嬉しいです

はい。いいピアニストはECMには多数いますが,私にとってはMarcin WasilewskiとこのTord Gustavsenが現在の双璧と言ってもいいと思います。

閣下、少し遅くなりましたが、リンクをお願いします。m(_ _)m

教会音楽を融合した独自の世界観で、、
静謐で思索的な非常に内省的な音風景だとおもいました。
もともと持っている暗くヒンヤリした空気と、宗教的なものへの思いは、相性がよかったと思います。

と、ベーシストの活躍も素晴らしく、是非とも、トリオで来日して欲しいです。

私の投稿のリンクを置いていきます!

https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2024/10/post-0346bf.html

Suzuckさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

>教会音楽を融合した独自の世界観で、、
>静謐で思索的な非常に内省的な音風景だとおもいました。
>もともと持っている暗くヒンヤリした空気と、宗教的なものへの思いは、相性がよかったと思います。

はい。ECMレーベルのピアニストへの審美眼は揺らぐことなく,今回も素晴らしい演奏でした。たまりませんよねぇ。

>と、ベーシストの活躍も素晴らしく、是非とも、トリオで来日して欲しいです。

そうですねぇ。来日したら間違いなく駆けつけますね。是非ご一緒しましょう。

こんばんは。
当方にもリンクをありがとうございます。

ECM10枚目ということで、私にも、ECMにもなくてはならないピアニストになってしまったような気がします。独特なゆったりとした旋律と、トリオの一体感がなかなか素晴らしいです。

やはり宗教観や地域色など、いろいろな要素はあるのでしょうけど、まず聴いて良かった、という印象を大事にしたいです。これからも楽しみな人ですね。

当方のリンクは以下の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2024/10/post-eb9ff0.html

910さん,こんにちは。返信が遅くなりました。リンクありがとうございます。

>ECM10枚目ということで、私にも、ECMにもなくてはならないピアニストになってしまったような気がします。独特なゆったりとした旋律と、トリオの一体感がなかなか素晴らしいです。

はい。彼らもレギュラーとしての活動期間が長くなり,優れたコンビネーションを聞かせてくれますね。

>やはり宗教観や地域色など、いろいろな要素はあるのでしょうけど、まず聴いて良かった、という印象を大事にしたいです。これからも楽しみな人ですね。

おっしゃる通り,一聴して痺れさせてくれます。ストリーミングでは済ませられない人だと思っています。

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