改めてAlain Delonを偲んで録りだめしたビデオで見た「太陽がいっぱい」。
「太陽がいっぱい("Plein Soliel")」(’60,仏/伊)
監督:René Clément
出演:Alain Delon, Maurice Ronet, Marie Laforêt, Erno Crisa, Billy Kearns
先日亡くなったAlain Delonを偲んで「黒いチューリップ」を見て,当ブログにも記事をアップしたが,やはりAlain Delonを偲ぶならこっちだろうということで,録りだめしてあったビデオでこの映画を久しぶりに再見した。
つくづく自分の記憶は曖昧だなぁと感じたのだが,ラスト・シーンは実によく覚えていたのに,そこに至るストーリーはわかっていても,オープニングのシーンを含めて,細かい描写や筋書きの一部を失念していたのには我ながら呆れてしまった。それはTV放映された短縮版を見ていたからということもあり得るが,それにしても記憶とは曖昧なものだと思ってしまった。
それはさておき,Patricia Highsmith原作となる本作は,後にMatt DamonがAlain Delonが演じたTom Ripleyを演じて「リプリー」としてリメイクされたが,そちらは未見ながら,ストーリーはかなり近しいものらしいから,そっちも見たくなってしまった私である。
こちらの映画は時代が時代ゆえに,科学捜査されたら一発でバレバレだろうと言いたくなるような部分があったり,各地の観光風景を交えて旅情をかき立てる部分があったりと,現代の感覚で言えば少々の古臭さも感じられる訳だが,いかんせん製作されたのは60年以上前なのだ。そういうものだと思って見れば腹も立たないし,何よりもAlain Delonの美男子ぶりが圧倒的である。片や名優Maurice Ronetは性格の悪いボンボン,Philippe Greenleafを演じる一方,Margeを演じるMarie Laforêtのデビュー作となった訳だが,やはりこの映画はAlain Delonのためにあったと思ってしまう。
いずれにしても,Alain Delonの名声を確立するのに貢献したことは間違いなく,改めて見ても印象深い映画であった。
改めてR.I.P.
本作のBlu-rayへのリンクはこちら。
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