2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト
無料ブログはココログ

« Ed BickertトリオをバックにしたRuby Braffのワンホーン・アルバム:和むねぇ。 | トップページ | Arista時代のJeff Lorber Fusionは今でも楽しく聞ける。 »

2024年9月11日 (水)

"The Monster Trio"とは笑止千万:笑ってしまうぐらい何でもありのカクテル・ピアノ的アルバム。

Monster-trio "The Monster Trio" David Garfield (Creatchy)

ストリーミング・サービスを利用していると,おすすめの新譜のようなかたちで表示されることがあって,出てきたのが本作。KarizmaのリーダーでもあったDavid GarfieldがAlphonso Johnson,Land Richardsというこれまたフュージョン畑の二人を迎えた演奏ということで,まぁ聞いてみるかってことで聞いてみたら,この選曲は一体何だ?と思ってしまうようなものの上に,ゆるゆるのカクテル・ピアノ的サウンドには思わずずっこけた。

冒頭はWayne Shorterの"Ana Maria"から始まるのだが,それに続いて,"Blue Bossa"やら"Straight No Chaser"やらの有名ジャズマン・オリジナルがある一方,Stingの"English Man in New York"やら,Boz Scaggsの"Harbor Lights",更には"Human Nature"やら"Cissy Strut"やらと何でもありなのだ。"Spain"なんてスピーディーにかっ飛ばすのかと思ったら,スロー・テンポでやってしまうし,まさにホテルのバーあたりであくまでもBGMとして聞かれるようなピアノ・トリオに過ぎない。それを"The Monster Trio"と呼んでしまう図々しさには開いた口が塞がらない。

どうせならエレクトリックでビシビシやるならわかるが,David Garfieldがアコースティック・ピアノで通すのもいかん。そもそもこのアルバム,元はヤマハのPianoSoftのシリーズとしてリリースされているもののようだが,そこに収められた演奏をDavid Garfieldがまずシングルとしてデジタル・リリースし,それを改めてアルバムとして集成したらしい。もともと企画が安易っていうか,コアな音楽リスナー向けのものとは思えないので,この手の音楽に目くじらを立てる必要もないのだが,やっぱり"The Monster Trio"は言い過ぎだ(きっぱり)。所詮はBGMの域を出ない凡作。星をつけるのも憚られる。

Personnel: David Garfield(p), Alphonso Johnson(b), Land Richards(ds)

本作のストリーミングへのリンクはこちら。リンクは張るが,決してお勧めではないので念のため。

« Ed BickertトリオをバックにしたRuby Braffのワンホーン・アルバム:和むねぇ。 | トップページ | Arista時代のJeff Lorber Fusionは今でも楽しく聞ける。 »

ジャズ(2024年の記事)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« Ed BickertトリオをバックにしたRuby Braffのワンホーン・アルバム:和むねぇ。 | トップページ | Arista時代のJeff Lorber Fusionは今でも楽しく聞ける。 »