Woody ShawのColumbia第一作"Rosewood"は意欲作であった。
"Rosewood" Woody Shaw (Columbia)
私はこのアルバムをWoody ShawのColumbiaのボックス・セットの一枚として保有しているのだが,いつも手が伸びてしまうのが"Stepping Stones"ばかりでは芸がないということで,久しぶりにプレイバックしてみた。
本作はWoody Shawがメジャー・レーベル,Columbiaへの移籍第一作ということもあり,相応に予算も掛かっているし,力作あるいは意欲作と呼んでよいアルバムだと改めて気づく。全6曲中4曲はラージ・アンサンブルによるもので,残り2曲がクインテット編成。ラージ・アンサンブルの4曲はWoody Shawのバンドのメンバーによる自作そしてアレンジメントということもあって,レーベルでの船出を祝う感じが出ているようにも思うし,メンバーもそれなりに力が入っているという感じがする。ゲスト・ソロイストにJoe Hendersonを迎えているところも華を添えているってところだ。
音楽的にもよくできたアルバムだとは思うのだが,こうしたラージ・アンサンブルがWoody Shawの魅力を伝えるのに最適なフォーマットだったかと言えば必ずしもそうではないとも思えてしまうというのが正直なところである。フュージョン全盛期においてモダン・ジャズが冷遇される中で,Woody Shawは頑ななまでにストレートなジャズ路線を貫き,ソロイストとしても素晴らしい演奏を聞かせていたから,ソロをたっぷり聞かせる"Stepping Stones"の方に私はより魅力を感じてしまうのだ。そうは言っても直球勝負ではフュージョンにシフトしたリスナーの心をつかめないという判断もあっただろうから,本作について文句を言っているのではなく,あくまでも私の好みと言うことと捉えて頂ければよい。
だが,上述の通り,本作が力作,意欲作であるという位置づけに変わりはない。Woody Shawのアルバムでは異色の作品と言ってもよいかもしれないが,聞きどころはそれなりにあると思う。星★★★★。それにしてもClint Houstonが書いた"Sunshowers"の冒頭を聞いて"In a Silent Way"みたいだと思うのは私だけだろうか?
尚,現在分売されている本作のCDのボートラはアルバム"For Sure"からの3曲なので,本作とは異なるセッションからのもの。
Recorded on December 15, 17 &19, 1977
Personnel: Woody Shaw(tp, fl-h), Joe Henderson(ts), Frank Wess(fl, piccolo), Art Web(fl), James Vass(ss, as), Rene McLean(ss, ts), Carter Jefferson(ss, ts), Steve Turre(tb, b-tb), Janice Robinson(tb), Onaje Allan Gumbs(p, el-p), Clint Houston(b), Victor Lewis(ds), Sammy Figueroa(conga), Armen Halburian(perc), Lois Colin(harp)
本作へのリンクはこちら。
« ストリーミングで聞いたPaul Desmondの"Bridge over Troubled Water"。 | トップページ | 「X-Men」シリーズの流れで観に行ってしまった「デッドプール&ウルヴァリン」。 »
「ジャズ(2024年の記事)」カテゴリの記事
- 2024年の回顧(音楽編:その2):ジャズ編(2024.12.29)
- Arild Andersenのソロ作:ECMでしか成り立たないよなぁ。(2024.12.27)
- Archie Sheppの"Montreux" 2 in 1:終曲のフェード・アウトが痛い...。(2024.12.26)
- 師走にボサ・ノヴァでくつろぐ。(2024.12.25)
- McCoy TynerとJoe Hendersonの凄い発掘音源。マジで物凄い!(2024.12.21)
« ストリーミングで聞いたPaul Desmondの"Bridge over Troubled Water"。 | トップページ | 「X-Men」シリーズの流れで観に行ってしまった「デッドプール&ウルヴァリン」。 »































































コメント