早くも登場したMeshell Ndegeocelloの新作。
"No More Water: The Gospel of James Baldwin" Meshell Ndegeocello (Blue Note)
昨年,傑作"The Omnichord Real Book"をリリースしたMeshell Ndegeocelloだが,その後,Sun Raトリビュート作をプロデュースしたりして活動が活発化している中,1年という短いインターバルでリリースされた新作である。今年2月のライブも素晴らしかったので,ただでさえ期待値が高い人であるから,本作もリリースがアナウンスされた段階から首を長くして待っていた。
Meshell Ndegeocelloがかくも短いスパンで本作をリリースしたのは,偏にアルバム・タイトルにも挙がっているJames Baldwinの生誕100年を祝う気持ちゆえだろう。しかもリリース日はJames Baldwinの誕生日の8月2日という徹底ぶりである。現物が届くまでストリーミングで聞いていた時の印象は少々地味かなという感じもあったのだが,現物がデリバリーされて,しっかりと聞き込んでみると,これがまた素晴らしいアルバムであった。コンセプト・アルバムであり,メッセージ性の強い音楽なので,いつものMeshell Ndegeocelloよりもファンク度は抑え目な感じもしたのだが,彼女らしいさまざまな要素を吸収した音楽は,聞けば聞くほど深みが増してくるという感じだ。
ほぼ来日メンバーと同じメンツのレギュラー陣での演奏が中心であるから,コンビネーションがタイトに決まっているのは当然だが,そこに交えられるSpoken Wordsがまた雰囲気を高める。昨今はアナログ・リリースを意識して長時間収録が減っているように思えるが,その中で76分超えという大作に仕上げたところにもMeshell Ndegeocelloの力の入りようを感じる。"The Omnichord Real Book"と比べてどっちが好きかと言えば"The Omnichord Real Book"の方だろうが,アルバムとしてのパワーを評価してこれも星★★★★★としてしまおう。
Peresonnel: Meshell Ndegeocello(vo, b, key, perc, spoken words), Justin Hicks(vo), Kenita Miller(vo), Hilton Als(spoken words), Staceyann Chin(spoken words), Caroline Fontanieu(spoken words), Alicia Garza(spoken words), Chris Bruce(g, synth, key), Jebin Bruni(p, key, perc, vo), Jake Sherman(el-p, org, perc), Julius Rodriguez(org, el-p), Abe Rounds(ds, perc, vo), Paul Thompson(tp, perc, vo), Josh Johnson(sax, effects)
Meshell Ndegeochelloは本作リリース前にNPRのTiny Desk Concertに出演していたので,その映像を貼り付けておこう。くぅ~っとなりまっせ。
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