無駄遣いと思いつつ,買ってしまったMobile Fidelity版"Bitches Brew"の2LP。
"Bitches Brew" Miles Davis(Columbia→Mobile Fidelity)
主題の通りである。何も言うことのないこの名作アルバムを,私は当ブログの4,000件目のエントリーでも取り上げている(記事はこちら)。私がジャズを聞き始めて間もない頃から既に入手していたのだが,なぜか私が持っていたのはクアドロフォニック盤。完全に誤っての購入であり,実はちゃんと再生できていない状態で聞いていたという情けない過去がある。
その後はCDでこのアルバムを聞いてきた訳だが,今回高音質でならすMobile Fidelityからアナログの再プレスの告知があった。私としては,こういう機会を逃すと買うことはないだろうということで,厳しい円安環境の中ではあったが,Mobile Fidelityに7/25に発注したところ,1週間も掛からずに到着である。まぁ,それなりの送料を払ったとは言え,このスピード感が素晴らしい。比較的手頃な送料設定にもかかわらず,このスピード感と比べると,eBayやDiscogsのセラーの送料はぼったくりにさえ思えてくるし,ハンドリングのスピードも全然違って,Mobile Fidelityの好感度は確実に上がってしまった。
そうは言っても相当の高価格だったのは事実だ。しかし,まだ全部聞き通していないとは言え,Side Aを聞いただけでウハウハしてしまった。引き続きレコードの持つ質感を楽しみつつ,家人の留守を狙って極力音量を上げて聞くことで,それなりのリターンが得られたと感じられたらそれでよしとしよう。普通の人から見れば,こういうのは明らかに無駄遣いということになろうが,それでもいいのだと開き直ろう。いやいややっぱり最高だ。
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