追悼,Palle Danielsson。

Palle Daniellsonが亡くなった。訃報が流れた時には,確定的な情報がなく,ガセネタではないかと思っていたのだが,ECMから正式にアナウンスが出て,これが事実だったということがわかってしまったのは残念なことである。
私はPalle Danielssonのリーダー作は聞いたことがないが,Keith JarrettのEuropean Quartetをはじめ,Peter ErskineのEuropean Trio,Charles Lloyd Quartet,Michel Petrucciani Trio等の演奏を通じて,この人のベースには結構な頻度で接してきたと思う。振り返ってみれば,それらの音源がほぼ例外なく印象に残る出来だったというのは凄いことで,共演者や作品に恵まれたということもあるが,何よりもPalle Danielssonのミュージシャンシップの賜物であったと思う。
そんなPalle Danielssonへの追悼を込めて聞いていたのが,Keith JarrettのEuropean Quartetの端緒となった"Belonging"であった。メロディアスでありながら,フォーク的なタッチを聞かせて,実に素晴らしい演奏だが,どんなリズムでもきっちりこなしてしまうPalle Danielssonが支えるボトムの音がまたいいのである。そして,ここで聞かれるPalle Danielssonのベースの音そのものが増幅感がなく,実に自然なのも素晴らしいではないか。今にして思えば,実に聞き易い演奏だし,こうした演奏は後の活動にも引き継がれたが,このQuartetの作品は痺れるものばかりであった。"My Song"もよかった。"Nude Ants"もよかった。"Personal Mountains"もよかった。そして"Sleeper"はマジで凄かった。
もちろんKeith Jarrettとの活動に限らず,上述のミュージシャンたちとの共演作も立派な出来であり,スウェーデンのミュージシャンの質の高さ,実力をかなり早い時期から世に実証したと言ってもよいと思う。77歳の死はちょっと早いように思えるが,Palle Danielssonが残した業績は不滅だ。
R.I.P.
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