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2024年5月 6日 (月)

これが私が最初に買ったWeather Reportのアルバムだった(はず)。

Tale-spinnin "Tale Spinnin'" Weather Report (Columbia)

主題の通りである。その後,私は結構な数のWeather Reportのアルバムを購入することになったが,これが最初に買ったWeather Reportのアルバムのはずである。そしてこの次が"Black Market"だったように記憶するが,いかんせん高校生の頃のことなのでイマイチ記憶は曖昧だ。当時はWeather Reportのバンドとしての凄さをどれだけ理解していたかははっきりしないが,冒頭の"Man in the Green Shirt"から感じられるこのアルバムの持つポップさは,ジャズを聞き始めてそう時間も経過していなかった私にとっては丁度よかったのかもしれない。ポップさという表現が正しくないとすれば,聞き易さと言い換えてもよい。

このアルバムはMiroslav Vitous抜きのWeather Reportとしては最初のアルバムだが,この聞き易さやわかり易さがMiroslav Vitousの目指す方向と違ったのではないかと今にして思える。

ジャコパス加入前のWeather Reportはそれほど評価されていないようにも思うが,私はAlphonso Johnsonがベースを弾いているアルバムは結構好きなのだ。むしろジャコパスが全面的に入ったアルバムより好きなぐらいだと言ってもいいぐらいなのだ。そして,このアルバムはNdugu Leon Chanclerがドラムスを叩いた唯一のアルバムだが,これが結構フィット感が強いと思える。だからJoe ZawinulはNduguをバンドに誘ったらしいが,Nduguが断ってSantanaに残留したのは,Zawinulが生み出すカチッとした音楽より,よりラフでワイルドなSantantaを選んだのだろうと想像している。

それはさておき,ポップさに加え,"Badia"に聞かれるようなワールド・ミュージック風味も加わって,改めて聞いてみるといいアルバムだったなぁという思いを強くした。星★★★★☆。

Personnel: Joe Zawinul(p, el-p, synth, org, perc, vo), Wayne Shorter(ss, ts), Alphonso Jonson(b), Ndugu Leon Chancler(ds, perc), Alyrio Lima(perc)

本作へのリンクはこちら

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ジャズ(2024年の記事)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは.
弊ブログでのコメントありがとうございました.
https://dailymusiclog.hatenablog.com/entry/2025/04/29/102147
これが最初のWRとはビックリ.高校生のタイミングでしたら,多分,私が大学入りたて,くらいですね.今にしてみると,これが本当に良いですね.私のブログでは言及しなかったけど,レオン・チャンクラーのタイトでいいですね.メンバー全員がせめぎ合っている感じが良いのだと思います.ショーターもしっかり吹いているし,ですね.

Kenさん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>これが最初のWRとはビックリ

リアルタイムで言えば,私がジャズを聞き始めたのは"Black Market"の少し後ぐらいだと思うんですが,そっちではなく,これを買うというところが若い頃から天邪鬼でしたねぇ(笑)。と言うより,「幻祭夜話」なんて邦題に引っ掛かってしまったのかもしれませんが(爆)。

>これが本当に良いですね.私のブログでは言及しなかったけど,レオン・チャンクラーのタイトでいいですね.メンバー全員がせめぎ合っている感じが良いのだと思います.ショーターもしっかり吹いているし,ですね.

はい。このアルバムの良さはもう少し評価されてもいいと思うんですよねぇ。私はジャコパスに大した思い入れがないので,更にそう思ってしまうんだと思いますが。

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