Billy Childs@Blue Note東京参戦記

Billy Childsがエレクトリック・クァルテットでBlue Note東京に出演するということで,「エレクトリック」の響きに惹かれてライブを観に行ってきた。
Billy Childsのライブを観るのは2016年に"Map to the Treasure: Reimagining Laura Nyro"をライブで再現するというものであったが,それが実に素晴らしい演奏であった。Billy Childsは日本ではそれほど知名度は高いとは思わないが,本国ではグラミーを複数回受賞しているから,彼我における認識の差は結構大きいかもしれない。
そんなBilly Childsが「エレクトリック」と言うからには,Rhodesを使った演奏になるだろうという予想であったから,Rhodes好きの私としては気になるライブであった。しかもベースはAlphonso Johnsonだ。やはりこれは行くしかないと思った。
店内に入ると,Rhodesがステージ上に鎮座していて,やっぱりねぇという感じだったが,ギターを加えたクァルテットの演奏はナイスなグルーブを生み出していた。と言いつつ,私はライブの前に結構出来上がっていて,飲んでいる段階からまた寝るんじゃないのかという不安があったのだが,不安的中と言うか,後半は少々記憶が曖昧である。しかし,記憶に残っているところで言えば,Alphonso Johnsonはボトムを支えるのに注力して,バックアップに徹しているのは好感度が高かった。ドラムスのJustin Brownはタイトなリズムで,こういう音楽にもばっちりという感じだったのも嬉しい。
ソロはリーダーとギターのAndrew Renfroeが中心になったが,各々が実力十分だと思えるものであった。Billy Childsはアコースティック・ピアノも結構弾いていたが,私としてはRhodesの響きが心地よかった。
ということで,記憶が曖昧なのは残念ではあるが,その心地よいグルーブは間違いないものだったと思う。やはりライブ前に飲み過ぎるのはいかんねぇ。反省,反省。ライブ終了後には地味に(笑)サイン会もやっていて,Alphonso Johnsonも顔を出していたから,CDを持参すればよかったと思いつつ,後の祭りであった。
Live at Blue Note東京 on May 15, 2024
Personnel: Billy Childs(p, el-p), Andrew Renfroe(g), Alphonso Johnson(b), Justin Brown (ds)
後にBlue Noteのサイトで写真も公開されたので,それもトップに貼り付けておこう。
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