J. Geils Bandのライブ・アルバム:名作と言われる作品だが...。
"Live: Full House" J. Geils Band (Atlantic)
音楽的な嗜好なんて極めてパーソナルなものであるから,世の中では名作と言われつつも,自分の趣味に合わないものもある。このJ. Geils Bandのこのライブ・アルバムなんかはその典型だが,現在のようにストリーミングで確認してからってのができるなら,試聴すればわかる。しかし,我々の世代にとっては,若い頃はストリーミングなんてなかったので,聞いてみないとわからないということがあって,買ってから失敗したと思ったことも多々ある。本作については失敗とまでは言わずとも,これが全く私の趣味に合致しないので,全然プレイバックの頻度が上がらない。
久しぶりに聞いてもやっぱり趣味に合わない。一言で表すならばロックンロール・アルバムである。カバー曲を中心にしたノリのいい演奏が続くのだが,私のロックの趣味とはアンマッチなのだ。なので,音楽的には優れているかもしれないが,私にはその魅力がわからないし,評価の手立てがないというところだ。
そもそもJ. Geils Bandの名前は知っていても,若かりし頃の私にとって彼らの名前は,ヴォーカルのPeter WolfがFaye Danawayと結婚していたという映画界側からの情報であり,長年音楽に触れたこともなかった。このアルバムも20年ぐらい前に中古で安く手に入れたはずだが,何度聞いても魅力がわからないままここまで来てしまった。
このアルバムがそんな感じなので,ほかのアルバムを聞いてみようという気にもならないのは彼らに失礼かもしれないが,第一印象って大事だよねってついつい思ってしまうアルバムであった。
Recorded Live at the Cinderella Ballroom, Detroit on April 21 & 22, 1972
Personnel: Peter Wolf(vo), J. Geils(g), Magid Dick(hca), Seth Justman(p, org), Danny Klein(b), Stephen Jo. Bladd(ds, vo)
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