ブラックホークの99選から今日はJames and the Good Brothers。
"James and the Good Brothers" (Columbia)
時折このブログに顔を出す「ブラックホークの99選」のアルバムだが,これもその一枚。双子のGood兄弟とJames Ackroydが組んだカナダのフォーク・グループの唯一の作品と思われる。Good兄弟は現在も活動しているようだが,本作が出たのは1971年のはずだから,半世紀以上やっている息の長さがなかなか凄い兄弟バンドである。
このアルバムについてはCD化はされていない(ストリーミングでは聞ける)はずなので,アナログA面からプレイバックすると,その冒頭,"Ecks"におけるJames Ackroydの声に魅了されてしまう。James Ackroydの声はまさに私の好みと言ってよく,それだけでつかみはOKみたいなものである。2曲目以降にリードを取るBrian,BruceのGood兄弟の声はやや軽く響くが,このJames Ackroydの声の渋さが本当にたまらないのだ。そして彼らが聞かせるコーラス・ワークはCSN&Y的にも響き,その手の音楽を好むリスナーへの訴求力は非常に高いと思わせる。
そしてリリースから半世紀以上を経過しても,音楽の瑞々しさは不変であり,このアルバムの魅力は全く色褪せていない。レコーディングの時期を考えれば,この音のクリアさも貢献度大だと思える。いずれにしても,結構古い音源なので,まさに古き佳き時代の音楽でありながら,今でも十分いけているアルバムと評価したい。星★★★★☆。やっぱりわかってるねぇ,ブラックホーク...。
Personnel: James Ackroyd(vo, g), Brian Good(vo, g), Bruce Good(vo, autoharp), Red Shea(g), Ollie Stang(g, dobro), Mike McMasters(b), Brian Hilton(ds), Billy Kreutzmann(ds), Sammy Piatsa(ds), Larry Good(vo, banjo)
本作のストリーミングへのリンクはこちら。
« Original Loveのベスト盤:私にしては珍しいアルバムを取り上げよう。 | トップページ | TV番組に触発されて,今日は"Nefertiti"(笑)。 »
「SSW/フォーク」カテゴリの記事
- デンマーク発正調Joni Mitchellトリビュート。(2025.02.17)
- 買ってから全然聞いていなかったIan Matthewsのアルバムだが,これぞ選曲の妙であった。(2025.01.29)
- これも久しぶりに聞いたAmericaのベスト盤。(2025.01.23)
- ブラックホーク99選に選ばれている日本人の作品を改めて聞く。(2025.01.06)
コメント
« Original Loveのベスト盤:私にしては珍しいアルバムを取り上げよう。 | トップページ | TV番組に触発されて,今日は"Nefertiti"(笑)。 »
コーラス・ワークはCSN&Y的とは魅力的!そういえばニール・ヤングもカナダ出身でしたね。このバンド興味が湧いてきました。
(PS)フリートウッド・マック特集④「タスク」を公開しております。
投稿: ローリングウエスト | 2024年4月 3日 (水) 22時13分
ローリングウエストさん,おはようございます。
>コーラス・ワークはCSN&Y的とは魅力的!そういえばニール・ヤングもカナダ出身でしたね。このバンド興味が湧いてきました。
この当時のフォーク系の人たちは多かれ少なかれCSN&Yに影響されているところはあると思います。James and the Good Brothersの場合はやっている音楽はもっとフォーク色が強いですが。
>(PS)フリートウッド・マック特集④「タスク」を公開しております。
追って拝見の上,コメントを入れさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2024年4月 4日 (木) 07時11分