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2024年4月20日 (土)

レココレの「フュージョン・ベスト100」に思う。

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レコード・コレクターズ誌の2024年5月号に「フュージョン・ベスト100 洋楽編」と題してランキングが掲載されている。執筆陣20名が69年から89年という時間軸においてランダムに選択した30枚をベースにランキングが設定されているので,この100枚というのが本当に「ベスト」なのかというと実は疑問を感じてしまう部分がある。例えばShakatakの"Night Birds"が9位ってのは私からすればありえない評価だ。別にShakatakが悪いという訳ではなく,これがトップ10に位置づけられるアルバムか?ということなのだ。Herbie Hancockも"Mr. Hands"が入っていて,"Flood"じゃないってどういうこと?ってのもある。レココレらしいと言えばレココレと思ってしまうのが,Azymuthが4枚も選ばれていることや,Egberto Gismontiも入っていることか。私はEgberto Gismontiは一度たりともフュージョンだと思ったことはないからこの辺りにも違和感がある。このランキングを参考にアルバムを購入する人もいるだろうから,フュージョンと言い切るのはどうかなと思うチョイスも含まれているのは事実だ。

だったら,自分だったら何を選ぶか考えてみればいいじゃないかということで,試しに私も30枚を選んでみた。69年から89年という縛りさえなければ,絶対入れたいJukkis Uotila Bandのライブ(90年なのだ...)等が入れられないのは残念だが, 私だったらこんな感じかなぁってところで選んでみた。基本,1ミュージシャン1アルバムとしたが,複数選んでいいのなら入れたであろうアルバムが抜けているのは少々残念なので,これも捨てがたいってのも追記しておく。正直1位から30位までランク付けするのは難しいので,かなり適当って気もするが,思い入れも含めてのものと思ってもらえばいいだろう。まぁかなり当たり前のチョイスになってしまった気もするが,ご参考ってことで。Jeff BeckとBrand Xはもっと上でもいいのだが,「フュージョン」ということを考えてちょっと遠慮がちにトップ10から意図的に外した。あれがないぞっ!,こんなのおかしいだろうっ!という声も聞こえてきそうだが,まぁリスナーとしての私の趣味の反映と思って頂ければ。

  1. Miles Davis: Bitches Brew (or Jack Johnson)
  2. Pat Metheny Group: Travels (or Still Life(Talking))
  3. Herbie Hancock: Flood (or Thrust)
  4. David Sanborn: Straight to the Heart
  5. Chick Corea: Return to Forever (or Friends)
  6. Dave Grusin: One of a Kind (or Mountain Dance)
  7. Arista All Stars: Blue Montreux
  8. Bob James & David Sanborn: Double Vision
  9. Weather Report: Black Market (or Heavy Weather)
  10. Jaco Pastorius: Word of Mouth (or Jaco Pastorius)
  11. Jeff Beck: Blow by Blow (or Wired)
  12. Brand X: Livestock (or Unauthodox Behavior)
  13. Mike Stern: Upside Downside
  14. John Scofield: Blue Matter (or Still Warm)
  15. Al Di Meola: Elegant Gypsy
  16. Lee Ritenour: Gentle Thoughts
  17. Brecker Brothers: Heavy Metal Be Bop
  18. Quincy Jones: Sounds...and Stuff Like That! (or The Dude)
  19. Stuff: Stuff (or More Stuff)
  20. John McLaughlin: Inner Mounting Flame (or Birds of Fire)
  21. Larry Carlton: Larry Carlton
  22. Joe Sample: Rainbow Seeker
  23. George Benson: Weekend in L.A. (or Breezin')
  24. Billy Cobham: Spectrum
  25. Crusaders: Scratch
  26. Pat Martino: Joyous Lake
  27. Steve Khan: Eyewitness (or Modern Times)
  28. Grover Washington Jr.: Mr. Magic (or Winelight)
  29. Yellowjackets: Four Corners
  30. Deodato: Prelude (or Deodato 2)

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コメント

ジェフベックの名盤「ブロウ・バイ・ブロウ」がベスト10漏れとは意外なことですね!

ローリングウエストさん,おはようございます。

>ジェフベックの名盤「ブロウ・バイ・ブロウ」がベスト10漏れとは意外なことですね!

はい。記事にも書きましたが,フュージョンをどう解釈するかですが,私のチョイスはクロスオーヴァー/フュージョン視点ということで,ジャズ界からのアプローチの方を主眼に置いています。なので,Jeff BeckもBrand Xももっと上でもよかったのですが,少々遠慮がちにしたということです。

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