Bobby Tenchを偲んで,今日はHummingbird。

"Diamond Nights" Hummingbird (A&M)
少し前のことになるが,去る2/19にBobby Tenchが亡くなった。Bobby Tenchと言えば第2次Jeff Beck Groupのヴォーカルであり,そしてその残党を中心としたHummingbirdの創設メンバーである。リーダーとしての活動には目立ったところはないにもかかわらず,その存在が認識されている人であった。そんなBobby Tenchを偲んで聞くならば,Hummingbirdということで取り出したのがHummingbirdとしての最終作,"Diamond Nights"である。
Hummingbirdはロックとソウルを絶妙にブレンドした感覚を生み出すバンドだったが,そこにはBobby Tenchのソウルフルなヴォーカルが貢献していた。このアルバムを初めて聞いた時にびっくりしたのが冒頭の"Got My Led Boots on"であった。そう。Jeff Beckの"Wired"冒頭を飾った"Led Boots"の歌付きヴァージョンである。ホーン・セクションも従えたこの曲は同じ曲と思えないほどフレイヴァーが違う。そして全編を通してこのアルバムはソウル/R&B色が非常に強いのが特徴であり,少なくとも一般的なロックの感覚ではない。だって,EW&Fもやっていた"You Can’t Hide Love"までやっちまうんだから当たり前だ。この辺りはリスナーによっては好き嫌いもわかれるだろうが,時として演じられるフュージョン風味のインスト曲も含めて,私にとってはつくづくいいバンドだったと思えるのだ。
そんなこともあって,2007年に本作を含む彼らのアルバムが紙ジャケCDで再発された時には「ほとんど奇跡!」とこのブログに書いている(記事はこちら)。裏を返せばそういうファンも一定数はいたってことになる。
そんなバンドのヴォーカルを務めるだけでなく,一部ではリード・ギタリストとしての役割も果たしたBobby Tenchであった。もっと陽のあたる道を歩めた人だと思うが,ちゃんと記憶に残る仕事を残したことは幸いであった。
R.I.P.
Personnel: Bobby Tench(vo, g), Max Middleton(key, moog), Robert Ahwai(g), Clive Chaman(b, fl), Bernard Purdie(ds, perc), Airto Moreira(perc), Poncho Morales(perc), Venetta Fields(vo), Maxine Williams(vo), Julia Tillman(vo), Paulette McWilliams(vo), Lisa Freeman Roberts(vo)
本作へのリンクはこちら。
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