久しぶりにHuman Elementを聴く。
"Human Element" (Abstract Logix)
本作を聴くのも久しぶりだ。振り返ってみれば,彼らのBlue Noteでのライブを観たのももう8年近く前だ。本作を聴くのはその予習で聴いて以来ではないか(爆)。確か招待券をゲットして行ったはずのライブでは,集客は捗々しくなく,空席が目立つ中の演奏となったが,全くの手抜きなしで,実にタイトな演奏を堪能したことはよく覚えている。本作のジャケにはその時に4人からもらったサインが入っているが,いい思い出である。
そんな彼らのアルバムは本作とAbstract Logixのライブ盤に2曲が入っている(但しドラムスは私が嫌いなRanjit Barotがトラで入っている)だけだと思ったら,2018年にセカンド・アルバムを出している。しかし自主制作で流通経路には乗っておらず,Scott Kinseyのサイトで購入できるだけのようだ。
それはさておきであるが,本作を改めて聴くと,Weather ReportあるいはZawinul Syndicate色が濃厚に表れていて,ワールド・ミュージック的フュージョンという感じだ。変拍子を交えての演奏は,ライブ同様タイトなものであり,76分越えという大作ながら,だらけることなく,時間を感じさせないのはなかなか立派だと思う。そして彼らの演奏のスパイスとして効いているのがArto Tunçboyacıyanのヴォイスであろう。このバンドの個性の一端は確実にArto Tunçboyacıyanが担っていたと感じさせるものとなっていると思う。
まぁこのメンツ,知っている人は知っているという人たちばかりだが,知らない人にとっては,「誰それ?」になってしまうレベルの人たち,換言すれば決してメジャーではないが実力者集団ということになるが,その実力は遺憾なく発揮されたというアルバム。星★★★★。
Personnel: Scott Kinsey(synth, p, vocoder), Arto Tunçboyacıyan(perc, vo), Matthew Garrison(b), Gary Novak(ds)
本作へのリンクはこちら。
« 久しぶりにRichie Beirachの"Ballads"を聴く。 | トップページ | Daniil Trifonov@紀尾井ホール参戦記。 »
「ジャズ(2024年の記事)」カテゴリの記事
- 2024年の回顧(音楽編:その2):ジャズ編(2024.12.29)
- Arild Andersenのソロ作:ECMでしか成り立たないよなぁ。(2024.12.27)
- Archie Sheppの"Montreux" 2 in 1:終曲のフェード・アウトが痛い...。(2024.12.26)
- 師走にボサ・ノヴァでくつろぐ。(2024.12.25)
- McCoy TynerとJoe Hendersonの凄い発掘音源。マジで物凄い!(2024.12.21)
« 久しぶりにRichie Beirachの"Ballads"を聴く。 | トップページ | Daniil Trifonov@紀尾井ホール参戦記。 »







































































コメント