素晴らしい曲揃いのPretendersのベスト盤。
"The Singles" Pretenders (Sire)
振り返ってみれば,私が初めてPretendersの音楽に触れたのは"Learning to Crawl"だったと思う。今考えてもあれは実にいいアルバムだったと思っている。同作をまだこのブログで記事化していないのも考えてみれば不思議なことだが,その前にこのベスト盤を取り上げよう。多分これが私が買ったPretendersの2枚目のアルバムだったはずだが,これも私に強い印象を残したアルバムであった。
本作は彼らのデビュー・アルバムから4枚目の"Get Close"からのセレクションに,UB40にChrissie Hyndeが客演した"I Got You Babe"を加えた16曲で構成されている。これらは英国でシングル盤としてリリースされたものの集成なので,"The Singles"となっている訳だ。
そしてシングル・カットされるだけあって,キャッチーでありながら,Chrissie Hyndeのロック心溢れる曲が揃っていて,曲のクォリティが非常に高い。そして,Pretendersとしての音作りの一貫性が保たれていて,全くブレがないのがいいのだ。やや4枚目の"Get Close"の曲で勢いが落ちると思わせる部分もあるにはあるが,久しぶりに聞いても一気に聞かせる魅力溢れるベスト・アルバム。カッコいい姉御というのはChrissie Hyndeのためにある!星★★★★★。
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コメント
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プリテンダーズって自分の死角的なバンドだったことに気が付きました。今度、ジックリ勉強して公開してみたいと思います。お互いに音楽経験を保管して新たな発見できて嬉しきことかな!
投稿: ローリングウエスト | 2024年3月16日 (土) 11時02分
ローリングウエストさん,こんにちは。
>プリテンダーズって自分の死角的なバンドだったことに気が付きました。今度、ジックリ勉強して公開してみたいと思います。
はい。是非よろしくお願いします。その後のアルバムもそこそこは追い掛けていますが,やはり初期の3枚がよかったように思えます。私が特に好きなのは記事にも書きましたが3枚目の"Learning to Crawl"ですが。
投稿: 中年音楽狂 | 2024年3月16日 (土) 17時09分