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2024年3月15日 (金)

優秀なメンツを擁したJeremy Peltの旧作。

_20240309_0003 "Men of Honor" Jeremy Pelt (High Note)

現在も結構な頻度でアルバムをリリースしているJeremy Peltであるが,私がJeremy Peltのアルバムを追い掛けようという気持ちは以前に比べればやや弱くなっている。もちろん,新作が出ればストリーミングではチェックするが,購入にまでは至らないというパターンが増えているのは事実だ。私にとって,Jeremy Peltの印象を一気に強めたのは,優秀なメンツを擁するここでのクインテット作品であり,そこでのJeremy Peltの吹きっぷりに魅力を感じていたからである。だが,その後Jeremy Peltはこのクインテットを解散,路線を多様化し,いいアルバムもあれば,そうでもないものもリリースしてきた。やはり私は今でもこのクインテットの幻影を追っているのかもしれない。

このクインテットは編成も同じの60年代のMiles色濃厚と言われるが,High Noteレーベルの初作となった本作でもその傾向は既に現れており,"Danny Mack"のような曲ではやはりそういうテイストが感じられるのも事実。また,"Illusion"で聞かれるミュートの響きもMiles的だ。むしろそれよりも私にとって意外だったのは,J.D. AllenやGerald Cleaverのように,日頃はもっと自由度の高い演奏をしている人たちが,ここでは比較的コンベンショナルな演奏をしているということだ。J.D. AllenのテナーはWayne Shorter的なサウンドとも言ってもよいし,Gerald Cleaverはかなり控えめに叩いている感じがする。

そして,このクインテットの価値を高めたのがダニグリことDanny Grissettの参加だと思う。Tom Harrellのバンドの時代から注目されていたダニグリであるが,やはりここでの演奏を聞いても,只者ではないということが明らかだ。リーダー作のリリースは"Remembrance"から滞ってるが,どうも最近は拠点を欧州に置いていることと無関係ではないかもしれない。だが,もっと最前線で活躍を期待したい人だと思わせる。

昨今,ここで聞かれるようなストレート・アヘッドなジャズがあまり聞けなくなる中で,素直にカッコいいよねぇと思わせてくれる本作のようなクールで,そこはかとなくダークな作品は貴重な存在だと思う。裏を返せば,往時のMiles Davisとはいかにいけていたかということにもなるのだが。星★★★★。

Recorded on August 11,2009

Personnel: Jeremy Pelt(tp), J.D. Allen(ts), Danny Grissett(p), Dwaine Burno(b), Gerald Cleaver(ds)

本作へのリンクはこちら

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