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2024年3月22日 (金)

懐かしのKazumi Band。

Talk-you-all-tight 「頭狂奸児唐眼("Talk You All Tight)」Kazumi Band(Better Days)

私はこのアルバムを渡辺香津美のBetter Daysボックスの一枚として保有しているのだが,ほかのアルバムに比べるとプレイバック頻度はやや低いように思う。別にそれには理由があるわけではなく,あくまでも手が伸びないだけなのだ。それはこのアルバムの訳のわからないタイトル(とうきょうがんじがらめ)に起因するようにも思える。だったら"Kylyn"や"To-Chi-Ka"や"Dogatana"は訳が分かるのかと言われれば反論の余地はないのだが(爆)。そんなアルバムを久しぶりに聞いてみたのだが,日本の俊英を集めたバンドのレベルの高さを改めて感じているのだから,食わず嫌いはいかんと思ってしまう。

これはKazumi Bandの第1作としてリリースされ,これに続いたのが"Ganaesia"だったが,この2作でバンドを解散したのは方向性に相違が出たのかなぁなんて思ってしまう。ここで聞かれるような演奏をしていれば,まだこのメンツでの活動も継続できたようにも思うが,解散後に出したアルバムが"MOBO"であったことを考えると,渡辺香津美は更に先を目指したって気がしてくる。

ここで聞かれるサウンドは結構ロック的で,例えば"The Great Revenge of the Hong Kong Woman"なんかで聞かれるリフはLed Zeppelin的で,そこにプログレ風味がまぶされるって感じなのだ。私のようにジャンルにこだわらない聞き手にとっては全然問題ないってところだろうが,所謂クロスオーヴァー・フュージョン的な聞き易さを期待すると抵抗を覚える人もいたかもしれない。これが40年以上前の演奏と言われるとびっくりしてしまうが,今聞いても古臭い感じがしないのは大したものだと思う。改めて聞くと,清水靖晃のテナーはかなりMichael Brecker的に響く部分もあるし,"Kang-foo"なんて明らかにWeather Report風だが,なかなかよくできたアルバムであったことを再確認。レベル高いわ。星★★★★。

Personnel: 渡辺香津美(g), 清水靖晃(ts), 笹路正德(key), 高水健司(b),山木秀夫(ds)

本作へのリンクはこちら

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