更にアクション大作となった「デューン 砂の惑星PART 2」。
「デューン 砂の惑星 PART 2("Dune: Part 2”)」(’24,米/加/UAEほか)
監督:Denis Villeneuve
出演:Timothée Chalamet, Zendaya, Rebecca Ferguson, Javier Baldem, Josh Brolin, Austin Butler, Frolence Pugh, Christopher Walken, Léa Seydoux
Part 1が公開されて,2年半あまり。続編が期待されていた「砂の惑星」の第2部を観に行った。私はPart 1を観た時から続編への期待をこのブログに書いているが,その期待を上回る作品となった。
このオールスター・キャストによる壮大なドラマは,まだ終結しておらず,次なるPart 3につながっていくはずだが,もう1本もDenis Villeneuveが監督予定らしいから,これは期待できる。どういうドラマに仕立てるかを考えるだけでワクワクしてしまう。そういう映画である。
壮大なストーリーであるがゆえに,Part 1ではやや説明的に感じられる部分もなかった訳ではないが,今回はよりシンプルなストーリー展開の中で,強烈なアクションが展開される。ハルコンネン家の連中は徹底的に憎たらしく描かれ,その最たるものがAustin Butler演じるフェイド=ラウサである。それに対して,Timothée Chalame演じるポール・アトレイデスと砂漠の民,フレメンの面々は基本善玉として描かれることで,原作を知らなくてもわかりやすく,受け入れやすい。
この構図をイスラエルとパレスチナになぞらえるような論評もあるが,正直言ってそれは考え過ぎだろう。純粋なエンタテインメントとして楽しめばいいのに,妙な理屈をつけようとするのには私は与しない。
この映画ではこの映画の中ではRebecca Ferguson演じるレディ・ジェシカのお腹の中にいるアリアの成長した姿として,Anya Taylor-Joyがちらっと出てくるが,第3作が制作された暁には,彼女が相応の役割を演じることになろうし,Flrorence Pugh演じるプリンセス・イルーランがどうなるのか,更にはZendaya演じるチャニ(チェイニー)の今後など,期待は更に膨らんでいく。
この映画をより楽しむためには極力大画面で鑑賞することが正しい。更に言えばIMAXで観るのが理想と言っておく。2時間46分という尺をものともしないエンタテインメントを評価して,星★★★★★としてしまおう。実に面白かった!この素晴らしい映画が大ヒットしない日本というマーケットの不思議を感じざるをえない。見なきゃ損なんだけどなぁ...。
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