Meshell Ndegeocello@Billboard Live東京参戦記。

Meshell Ndegeocelloが,先日のグラミーでBest Alternative Jazz Albumを受賞したばかりというタイミングで来日を果たしたので,Billboard Live東京に出かけてきた。私はMeshell Ndegeocelloの最新作,"The Omnichord Real Book"を昨年のベスト作の一枚に選んでいることもあり,私はチケット発売のタイミングで購入して,このヴェニューではいつも利用するカジュアル・シートで演奏を聞いてきた。純粋に音楽を聴くだけなら,ワンドリンクの付いたカジュアル・シートで十分なのだ。いずれにしても客席はカジュアル・シートを含めてソールド・アウトの聴衆で埋まっていた。
結論から言えば,実に素晴らしいライブで,ヘヴィーなファンク,ソフトなソウルを交えながら,非常に質の高い演奏を聞かせてくれた。そもそもこのバンド,"The Omnichord Real Book"の主要レコーディング・メンバーでもあり,演奏能力の高さに加え,コンビネーションは熟成され,演奏の引き締まり具合は最高レベルと言ってもよかった。
私が近年ライブ・ハウスで聞いた演奏の中でも屈指のものと思えるものであり,ここまでの演奏を聞かせてくれれば大満足である。昨日,Brittany Howardの新作を褒めたばかりだが,このMeshell Ndegeocelloの演奏を聞いてしまえば,まだまだ格が違うとさえ思ってしまった私である。こんなライブを観てしまっては,ライブに求めるレベルが無茶苦茶上がってしまったではないか。そういう意味では罪作りなライブであった(笑)。もはや今年のベスト・ライブはこれだろうと思わざるをえない最高のパフォーマンスに感謝したい。
Live at Billboard Livet東京 on February 13, 2024, 2ndセット
Personnel:Meshell Ndegeocello(vo, b, key), Justin Hicks(vo, perc), Jebin Bruni(key), Chris Bruce(g), Abe Rounds(ds, perc, vo), Kyle Miles(b)
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