Boz Scaggs@東京ドームシティホール参戦記。

Boz Scaggsも今年の6月で80歳になるそうだ。今回は5年ぶりの来日だが,次はあるのか...と考えると行かざるを得ないのが長年のファンの務めである(笑)。それにしても,世間には同じことを考えている人が多いのか,東京公演が追加公演含めて3日間ともソールド・アウトというのは凄いことだ。Boz Scaggsの神通力は衰えずってところか。ということで,私も"Hits!"を聞きながら現地に向かったのであった。いずれにしても,私にとっては約10年ぶりのBoz Scaggsのライブであったが,会場は高齢者の集まりのノリ(爆)って気もする年齢層の高さ。
演奏はアルバム"Some Change"から"Sierra"で渋くスタートし,前半はゆったりとした感覚でムーディーと言ってもよい雰囲気で進んだ。この辺りがBoz Scaggsの年齢相応?と思わせる部分もあったのだが,全編を通して新旧のレパートリーを取り混ぜ,ブルーズも炸裂させながら歌うBoz Scaggsの声の若々しいことよ。キーは幾分下がったのは仕方がないところだが,ファルセットも含めてちゃんと声が出ているのは,まさに日頃からのヴォイス・トレーニングの賜物だろうと言いたくなるような歌いっぷりであった。
聴衆に受けるのが"Silk Degrees"や"Middle Man"からの曲であることは仕方なかろうが,現在のBoz Scaggsのよりブルーズ指向を強めた歌と演奏も十分楽しめるものであった。Boz Scaggsはギターを何本か変えながら演奏していたが,やはりこの人,ギターの腕は相変わらず達者なものだ。この日弾いたのも,アコースティック,セミアコ,ストラト・タイプ,レスポール・タイプ,そしてSGタイプの5種類だったと思うが,ソロもちゃんと行けているところが素晴らしい。
そして,本編で約90分歌い続け,更にアンコールで4曲歌うというその体力に感心し続けた還暦過ぎの私であった。そうは言っても,"We’re All Alone"は2013年に渋谷で観た時も厳しいと思ったが,人気曲ゆえに外せないとしても,やっぱり今のBoz Scaggsにはこの曲は厳しかった気がする。"Harbor Lights"で聞かせた歌唱の真っ当さに比べるとやはり粗が目立つ気がした。
それでも,日頃からレギュラーで演奏しているバック・バンドとのコンビネーションもよく,バンド自体も非常に引き締まった演奏で応えていた。昔であったらバッキング・ヴォーカルに女性シンガーを入れることが多かったBoz Scaggsだが,ドラムスのTeddy CampbellとパーカッションのBranlie Mejiasがその役割をきっちりこなしていたのにも感心してしまった。少々ギターのMike Millerの音がでか過ぎると感じる一方,Boz Scaggs自身のギター・ソロのボリュームが低かった気もするが,PAのバランスとしては大きな瑕疵はなく,全体的に満足のいくライブであった。私の目はついついベースのWillie Weeksに向けられることも多かったが,やはりこの人の安定度は素晴らしいと思えた。
当日のセットリストは下記で間違いないと思う。
- Sierra
- Miss Riddle
- Last Tango on 16th Street
- Jojo
- The Feeling Is Gone
- Slow Dancer
- Rock and Stick
- Thanks to You
- It’s Over
- Harbor Lights
- Look What You Have Done to Me
- Radiator 110
- Loan Me a Dime
- Lido Shuffle
Ec.1
- What Can I Say
- Lowdown
- We’re All Alone
Ec.2
- Breakdown Dead Ahead
尚,当日は写真撮影NGだったので,上の写真は昨年のライブの模様をWebで拝借したもの。下の写真はウドーのサイトにアップされていた2/19の公演時の写真。当日の雰囲気もこれとほぼ変わらないものであった。
Live at 東京ドームシティホール on Feburuary 21, 2024
Personnel: Boz Scaggs(vo, g), Mike Miller(g), Michael Logan(key, vo), Eric Crystal(ts, ss, key, melodica, g), Willie Weeks(b), Teddy Campbell(ds, vo), Branlie Mejias(perc, vo)

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