TOTOの初来日時のライブ音源。これはいかんだろう...。
"Live in Tokyo 1980" TOTO (Columbia)
先日TOTOのデビュー・アルバムを取り上げたが,私は彼らのColumbiaレーベルにおけるアルバムを網羅した"All In"というボックスを保有していて,これはその中に含まれている一枚。アナログEPはRecord Store Dayにリリースされたようだ。これはTOTOが初来日時のライブを捉えた音源なのだが,正直言って,これは聞いているのが苦痛になるような音源だ(きっぱり)。
そもそもバンドのメンバーもこの音源のリリースには難色を示していたらしいが,それもさもありなんと思わせるものだ。そもそもチューニングが狂ってるんじゃないの?と思わせる部分があるのだが,それ以上に私が耐えられないと思ったのがBobby Kimballのヴォーカルである。金切声としか思えない歌いっぷりは,どう考えてもうまいと思えないし,シャウトすればロックだと思っているのか?と突っ込みを入れたくなるのだ。
そもそもライブ・バンドとしてまだまだこなれているとは思えない演奏ぶりは,当時はライブでの場数が足りなかったのではないかと思えるレベル。こういうのをありがたいと思うのは根っからのファンだけだろう。私は少なくとも初期のスタジオ・アルバムについては決して悪い印象は持っていないが,これは全くダメ。とにもかくにも粗さばかりが目立つもので,とてもTOTOの音とは思えないレベルであり,リリースしない方がよかったと言っておこう。後に出るライブ盤がずっとまともに思えてしまう駄盤。星★。
Recorded Live in Tokyo, 1980
Personnel: Steve Lukather(g, vo), David Paich(key, vo), Steve Porcaro(key, electronics), David Hungate(b, g), Jeff Porcaro(ds, perc), Bobby Kimball(vo)
本作へのリンクはこちら。但し,決してお勧めはしない(爆)。
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