お知り合いに感化されて,私もJoe Farrellのブートを。
"The Lighthouse Tapes" Joe Farrell (Bootleg)
ブログのお知り合いがこの演奏と同じソースのブートレッグについて書かれていた。そう言えば,私もこれって持っていたが記事にしていなかったなぁということで,取り出して改めて聞いてみることにした。
この音源がレコーディングされたLighhouseは現在も営業スタイルは変えながらLighthouse Caféとして営業しているものの,このブートの裏ジャケに"Closing Night of the Lighthouse"とある通り,この時の演奏でいったんライブハウスとしては閉店するというメモリアルなタイミングでの録音だったため,音源として残そうとした人間がいたというかもしれない。Dave LiebmanとSteve Grossmanを擁するElvin Jonesや,Lee Morganの名ライブ・アルバムも残した店がクローズするというのはそれはある意味「事件」なので,それも当然のことと思える。
このブートレッグを入手したのはそんなに前のことではないと思うが,これを購入したのは偏にJoe Farrellのワンホーンというところが大きい。Chick Coreaとの"Friends"にしても,CTIの諸作にしても,Joe Farrellのワンホーンは実に魅力的に響いたからだが,このブートでもその期待は裏切られることはない。ある意味手慣れたプログラムと言ってもよいものなので,緊張感に満ちた演奏とかそういった類のものではないが,心地よく時間を過ごすことができる演奏だと思う。フルートで演じる"My Funny Valentine"を除いてテナーで通すのもポイントが高いのだ。まぁ"St. Thomas"については...って感じだが(苦笑)。
最後のアナウンスメントでこれは1stセットとJoe Farrellが言っているので,残りの音源もあるのかもしれないし,Wikipediaにも,おそらくこの時の演奏が"Last of Lighthouse"(Unreleased)と記されて,同地におけるレコーディングのディスコグラフィに載っているので,正式に録音されたものの未発表だったものが発掘されたのかもしれない。いずれにしても世の中にはいろいろな音源がまだまだ眠っていることの証である。まぁブートはブートなので,音源のご紹介ということで。
Recorded Live at the Lighthouse on March 29, 1981
Personnel: Joe Farrell(ts, fl), George Cables(p), Bob Magnusson(b), Peter Erskine(ds)
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