久しぶりにRickie Lee Jonesの"The Magazine"を聞いて思ったこと。
"The Magazine" Rickie Lee Jones (Warner Brothers)
なんだかんだと言いながら,私は結構な数のRickie Lee Jonesのアルバムを保有しているが,プレイバック回数が多いのは1stと2ndになってしまっている。これってなんでなんだろうと思いつつ,EP"The Girl at Her Volcano"をはさんでリリースされた彼女の3枚目のフル・アルバムとなったこの"The Magazine"を今回聞いてみて,その理由がはっきりした。
このアルバム,8曲目の"Runaround"までは2ndアルバム"Pirates"の雰囲気を踏襲していると言ってもよい。確かに冒頭の"Prelude to Gravity"のオーケストレーションとかは,それまでのRickie Lee Jonesのアルバムの雰囲気と異なるので,多少面食らうことは事実であるが,そこからの演奏や歌いっぷりは"Pirates",更には1stに通じるものを感じる。しかし,問題は9曲目からの"Rorschachs"と題されたパートにあると思うのだ。全3曲から成る組曲と言ってもよさそうなこのパートは,明らかにそれまでとテイストが違い過ぎて,違和感が非常に大きい。
これが私がこのアルバムに手が伸びない最大の理由だと今回聞いてわかったと言うべきか。LP時代ならA面しか聞いていなかっただろうなとついつい感じてしまったのであった。この"Rorschachs"の部分は,Rickie Lee Jones自身のプロデュースとなっていて,そのほかは今や映画音楽の巨匠と化したJames Newton Howardとの共同プロデュースであるのと異なる。即ち,Rickie Lee Jones自身の意思がより強く反映されていると考えてもよいだろうが,私にとってはそれが裏目に出たというところだ。そうした点で評価も半端なものになり,星★★★☆。なんだか惜しいという感じだ。
Personnel: Rickie Lee Jones(vo, p, synth), Steve Gadd(ds), Jeff Porcaro(ds), Nathan East(b), David Hungate(b). Dean Parks(g), Buzz Feiton(g), Jeffery Pevar(g, mandolin), Sal Bardani(g, vo), Steve Lukather(g), Greg Phillinganes(el-p), James Newton Howard(synth, arr), Neil Larsen(synth, el-p), Nick De Caro(accor), Lenny Castro(perc), Victor Feldman(perc), Michael Boddicker(prog), Marty Paich(arr, cond), Jerry Hey(arr)
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