Mahalia Jackson:CD時代に入った最初期に買ったアルバム
"Newport 1958" Mahalia Jackson (Columbia)
これは実に懐かしいアルバムだ。私がCDプレイヤーを初めて購入したのは学生時代のことだと思うのだが,その最初期に購入したCDの一枚がこれであった。Glenn Gouldの"Goldberg Variations"新盤や,Bruno Walterが振ったハイドン等をいの一番に購入した記憶があるが,それと並んでMahalia Jacksonというのは今にしてみれば意外なことである。
しかし,それには多分,映画「真夏の夜のジャズ」の影響があったと思える。私が「真夏の夜のジャズ」を初めて見たのは,確か1983年夏のNYC旅行中のことであった。その時,ウエスト・ヴィレッジでジャズ・フェスティバルをやっていて,その一環でこの映画が上映されていたのを見たと記憶している。その映画の中でのMahalia Jacksonの歌唱が圧倒的で,このアルバムには映画に収められた歌唱が入っていると知って購入に至ったはずである。
ここでの歌唱を聞けば,ゴスペルがいかに素晴らしいものかわかるはずだが,後にAretha Franklinの"Amazing Grace"を聞いて感動した,その感動の源流がこのMahalia Jacksonの歌だったと思わざるを得ないのだ。今聞いても実に素晴らしく,改めて何度でも聞き返したくなる素晴らしい歌唱集。Mahalia Jacksonには映画「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」でも大いに感動させられたが,やはり素晴らしい名歌手であったと再認識。星★★★★★。
こうなったら,改めて「真夏の夜のジャズ」のDVDを引っ張り出して,再生するしかないな(笑)。
Recorded live at the Newport Jazz Festival, Newport, Rhode Island on July 6, 1958
Personnel: Mahalia Jackson(vo), Mildred Falls(p), Lilton Mitchell(org), Tom Bryant(b)
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