更にCarla Bleyを偲んで。
"Dreams So Real" Gary Burton (ECM)
亡くなったCarla Bleyを偲ぶのであれば,彼女のアルバムを聞くのももちろんいいのだが,作曲家としてのCarla Bleyの業績を振り返るべく聞いたのがこのアルバム。
本作がレコーディングされたのが1975年12月,リリースはその翌年であるから,私が初めてCarla Bleyを聞くことになるのはそれよりずっと後のことであった。Carla Bleyに「怖い」というイメージを持つに至った私ではあるが,それよりずっと前に,ここに収められたような曲を書いていたということを知れば,個人の持つイメージで判断することがいかに危険かということがわかる。
冒頭のタイトル・トラックからして,Gary Burton Quintetの演奏の響きと相まって,夢見心地になるような美しい曲である。確かに2曲目の"Ictus~Syndrome"の前半や,5曲目の"Doctor"等にはややアブストラクトな響きも感じられる。しかし,全体を通しては基本的に美しい曲が並んでいて,こういうのから聞いていれば,Carla Bleyの印象は違うものになっていたはずだ。
ここに収められている曲を,例えばCarla Bley Big Bandの演奏と比べると,Carla Bleyの音楽が持つ多様性が際立つように思える。以前,このブログで取り上げたホリデイ・アルバム,"Jazz to the World"では,Michael Franksが歌う"Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!"のバックでピアノを弾いているのがCarla Bleyなのには驚いたことがあるが,実に多才な,そして活動の枠にとらわれない人であった。改めてではあるが,惜しい人を亡くしたと思う。
Recorded in December, 1975
Personnel: Gary Burton(vib), Mick Goodrick(g), Pat Metheny(g), Steve Swallow(b), Bob Moses(ds)
本作へのリンクはこちら。
« 出た!Rolling Stones18年ぶりのオリジナル・アルバム。 | トップページ | またもブートの話:今日はZawinul Syndicate。 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 追悼,Richie Beirach。(2026.01.29)
- 追悼,Ralph Towner。(2026.01.20)
- あけましておめでとうございます。(2026.01.01)
- 皆さん,よいお年をお迎え下さい。(2025.12.31)
- 追悼,Steve Cropper,Phil Upchurch。(2025.12.09)
「ECM」カテゴリの記事
- 追悼,Ralph Towner。(2026.01.20)
- 2025年の回顧:音楽編(その2::ジャズ)(2025.12.29)
- Dino Saluzziの新作は哀愁度高く心に沁みるアルバムであった。(2025.12.17)
- "The Köln Concert: 50th Anniversary Special Edition"を入手。無駄遣いと言われればその通りだが。(2025.12.14)
- 全然ECMっぽくないのだが,音に痺れるジョンスコ~Dave Hollandデュオ。(2025.11.29)
「ジャズ(2023年の記事)」カテゴリの記事
- 2023年の回顧:音楽編(その2:ジャズ)(2023.12.30)
- Chico Freemanの"Kings of Mali"のアナログをゲットした。(2023.12.26)
- 久々にMosaic SelectのLiebman~Beirach音源からQuestを聞く。(2023.12.23)
- ネットを徘徊していて見つけたNiels Lan Dokyほかによる"Modern Standards"。(2023.12.19)
- Tony Williamsの「白鳥の歌」とでも言うべき"Young at Heart"。(2023.12.17)
« 出た!Rolling Stones18年ぶりのオリジナル・アルバム。 | トップページ | またもブートの話:今日はZawinul Syndicate。 »

































































コメント