Stevie Ray Vaughan:これぞブルーズ・ロック!
"Couldn’t Stand the Weather" Stevie Ray Vaughan and Double Trouble (Epic)
私がStevie Ray Vaughanという名前を知ったのは,David Bowieの"Let’s Dance"であった。「戦場のメリークリスマス」の影響もあって,当時のDavid Bowieのライブはチケットを取るのもマジで大変だったが,その時に"Let’s Dance"がヒットしていたのも懐かしい。
それから幾星霜,私はStevie Ray Vaughanの音楽とは全く無縁だったが,本作のLegacy Editionはどうしてゲットしたのか記憶が曖昧だが,今も昔も私が保有している彼のアルバムはこれのみ。改めて聞いてみれば,見事なまでのブルーズ・ロックである。ロック好きにもブルーズ好きにも受け入れられること必定というサウンドだが,このLegacy Editionでは,オリジナル音源に加えてディスク1にはボートラが11曲,ディスク2にはライブ音源13曲という大盤振る舞い。スタジオ録音でも,ライブ音源でも全くブレのない怒涛のようなブルーズ・ロックを浴びれば,大概は快感を得られるだろう。
トリオという最小編成で演奏されているにも関わらず,音が分厚いのは偏にStevie Ray Vaughanのギターゆえというところだろうが,この技はやはり一級品だったと思わざるをえない。そんなStevie Ray Vaughanは35歳の若さで不慮の死を遂げたが,彼が生きていればどんな活躍をしたかと思うと実に惜しい。そんな思いを抱かせるアルバムである。Legacy Editionの追加音源を含めて星★★★★★としてしまおう。できればこのLegacy Editonをお聞きになることをお勧めしたい。
Recorded in January 1984 and Live at the Spectrum, Montreal on August 17, 1984
Personnel: Stevie Ray Vaughan(g, vo), Tommy Shannon(b), Chris "Whipper" Layton(ds) with Jimmy Vaughan(g), Fran Christina(ds), Stan Harrison(ts)
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