Tedeschi Trucks Band@東京ドームシティホール参戦記。

Tedeschi Trucks Bandの来日はコロナ禍もあって,4年ぶりになるそうだ。私が最初に彼らのライブを初めて見たのが渋谷公会堂,その次が武道館,そして今回は東京ドームシティホールである。このホール,客席とステージが近く感じられるなかなかライブを見るにはいいホールで,私がここに来たのは最初がJohn Mayer,そして2度目がJeff Beckだったが,それ以来のこととなる。
ライブの冒頭からDerek Trucksのギターはキレキレで,おぉ,これだけでも来たかいがあったと思っていた私であった。Susan Tedeschiの声も以前よりいい具合に枯れた感じが出てきたような気がして,ヴォーカルもナイスだったと思う。レパートリーは新旧を取り混ぜたものと思うが,アンコール前には最近よくやるらしい"Beck’s Bolero"で盛り上げて,彼ららしい演奏を楽しめた。そうは言ってもやはり私の目はDerek Trucksの技に釘付けだったのだが。尚,FBに当日のセットリストの写真がアップされていたので,貼り付けておこう。"Beck’s Bolero"は"I Want More"の後にやったはずだが,即興的に演奏したってことか?
そうした演奏を楽しもうとする私にとって,今回は二つの大きな問題があった。第一はテナー・サックスのKebbi Williamsである。前日に聞いたのが超絶のChris Potterであったこともあるが,あまりにも技巧に乏しく,テクニックもないその吹奏ぶりには完全に呆れていた私である。単なる下手くそにしか聞こえなかったこともあり,私はSusan TedeschiとDerek Trucksに声を大にして言いたい。Kebbi Williamsにソロを吹かせるのはやめて,ホーン・セクションの一員に留めるべきだと。そのソロの後のホーン・セクションのジャム・バンド的なアドリブもつまらないこと甚だしく,コンサートの勢いを削いだ瞬間だった。その後もKebbi Williamsがソロを吹く際にはげんなりしていた私であった。
第二に,バンドの責任ではないが,私の横にいた客である。今回は写真撮影は禁じられていないから,多少の撮影はよかろう(因みに私がライブ中に撮影した写真は上の一枚だけだ)。しかし,ライブの最中,のべつまくなしに写真を撮りまくり,その都度,そいつの肘が私に当たっているのも全く気にしないし,撮影していない時の携帯のスクリーンも光りっぱなしでは,音楽に集中したいほかの聴衆(つまり私)にとって迷惑でしかない。お前はライブに音楽を聴きに来たのではなく,写真を撮りに来たのか?という感じであった。プレイヤーにも失礼,かつオーディエンスに対する配慮にも欠けた私の隣の客は絶対に許せない。そうした怒りもあって,演奏を楽しむ気分を大いに害された私である。
ということで,今回のライブを心底楽しめたかと言えば,上述の二つの瑕疵によって,そうではなくなってしまったのは非常に残念であった。しかし,Tedeschi Trucks Bandに関しては,ホーン・セクションには問題はあったし,ドラムス陣は少々ニュアンスに欠けるきらいはあったものの,それ以外の演奏は見事なものであったと言っておく。
Live at 東京ドームシティホール on October 18, 2023
Susan Tedeschi(vo, g), Derek Trucks(g), Gabe Dixon(key, vo), Brandon Boone(b), Tyler Greenwell(ds, perc), Isaac Eady(ds, perc), Mike Mattison(vo, g), Mark Rivers(vo, perc), Alecia Chakour(vo, perc), Kebbi Williams(ts), Ephraim Owens(tp), Elizabeth Lea(tb)
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