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2023年9月 8日 (金)

久しぶりに聞いたChick CoreaとHerbie Hancockのデュオ・ライブ

Corea-hancock"An Evening with Chick Corea and Herbie Hancock" Chick Corea / Herbie Hancock (Polydor)

これは確か父の遺品のはずだ。もともとこのデュオのライブはColumbiaレーベルから,Herbie Hancock / Chick Coreaという名義で既に出ていたところに,こちらは当時のChick Corea所属のPolydorからリリースされたもの。Columbia盤と曲のダブりは"Maiden Voyage"と"La Fiesta"のみというのはまぁいいだろう。そのせいもあるが,Columbia盤とは随分と雰囲気が違う。バルトークの"Microcosmos"をやっていることもあるが,こっちの方が演奏はアブストラクトな感覚が強い。それをどう捉えるかによって,Columbia盤との好き嫌いはわかれるだろう。

まぁ大物二人の競演であり,当時は「世紀の競演」なんて騒がれたようにも思うが,その後も何度かこのデュオはライブで演奏をしたから,まぁ最初の頃の鮮度は徐々に薄れていったというのが実態だろう。それでも当時は結構大騒ぎになっていた記憶があるし,確か東京での演奏は武道館だったはずだしねぇ。

演奏のクォリティには別に文句はない。しかし,このCDについては,"Maiden Voyage"と"La Fiesta"に編集を施したところはどうなのかねぇと思ってしまう。まぁ,Columbia盤にも入っているからということはあるかもしれない。しかし,アナログ2枚組に収められたこの2曲よりもだいぶ演奏時間が短くなっている。CDを2枚組にするほどではないという判断もあっただろうが,それなら演奏には大差ないのだから,アナログでもこの2曲そのものも省いてもよかったようにも思えるのだ。そうは言いつつ,Polydorとしてはこの2曲抜きでは売れ行きに影響すると考えるのも無理はないが,CD化に際してのこの編集はやはりいただけない。

いずれにしても,残り物にしておくのはもったいないというのは事実だとしても,やはりColumbia盤に比べると存在感が薄いのはいかんともしがたい。演奏に免じて星★★★★とするが,商売っ気が感じられすぎると思うのは私だけではあるまい。

Recorded Live in San Francisco, Los Angeles and Ann Arbor in February1978

Personnel: Chick Corea(p), Herbie Hancock(p)

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