バスクラ好きの私だが,このCourtney Pineのアルバムは何度聞いてもよくわからない...。
"Europa" Courtney Pine (Destin-E)
私はバス・クラリネットの響きが結構好きである。このアルバムを購入したのも全編でCourtney Pineがバスクラを吹いているからというところが最大の要因であった。しかし,そんな私もこのアルバムは何度聞いてもよくわからない,と言うかピンとこない。買ったのは随分前だが,まったくブログにアップできなかったのは,それが理由と言ってもよい。
なぜなのかとか考えると,それはこのアルバムに収められた曲の中近東的な響きを持つメロディ・ラインにあるのではないかと思ってしまう。私は例えばLionel Louekeのアフリカン・テイストをよしとしないということはこのブログにも何度か書いている。このアルバムに聞かれる異国情緒のようなものがどうしても違和感をもたらしているのだろうと思えてしまうのだ。
アドリブ・パートになって,必ずしもそうした異国情緒を感じさせなくなると,まぁ聞けるかなとも思うのだが,主題に戻るとやっぱりこれは自分には合わないと思ってしまう。結局,これは私が得意としない類の演奏であり,いくらバスクラ好きでもダメだったというアルバム。自分の嗜好に合わないだけなので,星を付けるのはやめておこう。
Personnel: Cortney Pine(b-cl, synth, org, harmonium, perc), Shabaka Hutchins(cl), Omar Puente(vln), Amanda Drummond(vla), Cameron Pierre(g, mandolin), Dominic Grant(g), Zoe Rahman(p), Alec Dankworth(b), Mark Mondesir(ds), Robert Fordjour(ds, perc)
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