聞けば聞くほど燃えてしまうPhil Woods & His European Rhythm Machine。
"Alive and Well in Paris" Phil Woods and His European Rhythm Machine (Pathé)
血沸き肉躍るって感じのアルバムである。冒頭の暗殺されたRobert Kennedyに捧げた"And When We Are Young"からしてメランコリックでありながら,激しいブロウに転むずむずしてくる大概のジャズ好きはしびれてしまうのではないかと思ってしまう。まぁ,全編を通じて一本調子だ,オーバー・ブロウイングだと言ってしまえばその通りかもしれない。しかし,この身体がむずむずしてくる感覚は貴重だと思う。そうは言っても,このアルバムのハイライトは"And When We Are Young"なのだが。
それにしても,昨今は私も欧州ジャズをかなり聞くようになったので,ここでのバッキングを務める3人は,今となっては欧州におけるビッグネームではないかと思えるとしても,このアルバムが出た当時は,欧州のミュージシャンの実力の高さを認識させる効果もあっただろう。そうした意味で実に意義のあるアルバムだったと思ってしまう。それも含めて星★★★★★としてしまおう。改めて聞いて興奮してしまった私である。
Recorded on November 14 & 15, 1968
Personnel: Phil Woods(as), George Gruntz(p), Henri Texier(b), Daniel Humair(ds)
« Elton Johnのゴージャスなライブ・アルバム。 | トップページ | 久しぶりに聞いたChick CoreaとHerbie Hancockのデュオ・ライブ »
「ジャズ(2023年の記事)」カテゴリの記事
- これも久しく聞いていなかったBranford Marsalis版「至上の愛」ライブ。(2023.09.24)
- Dave Liebmanの日本録音盤:このCDのジャケはないなぁ...。(2023.09.23)
- Keith Jarrett,1979年,アンティーブでのライブのブートレッグ。(2023.09.20)
« Elton Johnのゴージャスなライブ・アルバム。 | トップページ | 久しぶりに聞いたChick CoreaとHerbie Hancockのデュオ・ライブ »
コメント