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2023年9月 2日 (土)

媒体天国日本らしいJohn Patitucciの"Live in Italy"のCDリリース。

_20230830_0003 "Live in Italy" John Patitucci (Three Faces)

昨日に続いてBrian Blade絡みである。

日本という国は媒体天国だと思う。いまだにやれ紙ジャケだ,SHM-CDだとか言って,ガンガンCDがリリースされている。音楽は配信やストリーミングが当たり前になっている中で,こうした動きを主導しているのは,私たちのような高齢者だろうなぁと思いつつ,やはりダウンロードの手触り感のなさだったり,クレジットがはっきりしないというのが気に入らないのだ。アナログ復権もそういうところがあるようにも思う。

このアルバムも海外においてはダウンロード・オンリーでリリースされていて,当然私もリリースされた段階から聞いていた。しかし,今般,日本限定でCD化され,しかもボーナス・トラック入りとあっては,これはついつい食指が動く。ということで,私も改めてCDでゲットして,音源を聞いてみた。

まぁメンツがメンツだけに,最初からいいに決まっていると思わせるトリオである。John Patitucciには同じ楽器編成(+一部でパーカッションやチェロが入る)で,サックスをJoe Lovanoに代えた"Remembrance"というアルバムも残しているが,そちらもなかなかに優れた出来であった(同作に関する記事はこちら)。だから当然,管をクリポタに代えた本作は更に期待が高まるのだ。クリポタことChris Potterは現在のテナー奏者としてはNo.1と言ってよいと思っているし,ドラムスはBrian Bladeであれば,悪くなるはずはない。そして,その予断(笑)は決して外れることはなかった。

"Remembrance"同様,John Patitucciはアコースティック,エレクトリックの両刀使いであるが,演奏には全く違和感がない。どっちも無茶苦茶うまいのは前々からわかっているとは言え,アコースティックの音もいいし,素晴らしいベーシストである。そこに乗るクリポタのテナー/ソプラノ,それを煽るBrian Blade。イタリアの聴衆が羨ましいと言いたくなるのも当然であった。

ボートラとして加わっているのが"And I Love Her"というのは選挙区としては意外な気もするし,ほかの演奏に比べるとこのトリオへのフィット感は...って気がしないでもないが,まぁそれでもオマケと考えれば腹も立たないし,そこに至る公開済みの音源は実にスリリングで楽しめた。実力者が集まれば,こうなるし,こうできるということを実証したナイスなライブ盤。星★★★★☆。

Personnel: John Patitucci(b), Chris Potter(ts, ss), Brian Blade(ds)

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