無駄遣いだと思いつつゲットした「危機」のUSオリジナル盤。
"Close to the Edge" Yes(Atlantic)
長年聞いているこのアルバム。最初に買ったのは国内盤のLPであった。それが現在はCDに置き換わったが,私の人生の中で非常にインパクトの強かったこのアルバムをオリジナルで聞いてみたいという欲求がなぜか異常に高まってしまった。そこで,まずは結構初期プレスのはずのRCA Club Editionというのをゲットしたのだが,ジャケの状態は比較的いいものだったし,盤質もよかったのだが,私のしょぼいオーディオ・セットでも明らかに高音がきつい。イコライザーでごまかすという手もあるが,これでは全く納得がいかない。値段もそんなにしなかったのはその辺の理由によるものだろう。
音としてはこんなはずではないだろうということで,諦めきれずに次にゲットしたのが,音圧が高いと言われるUSオリジナル(所謂AT/GP刻印,Presswellプレッシング)であった。惜しくもマトリックスは両面Bであったが,それでも初期プレスであることには違いはないので結構な値段はした(大人買いである)。ジャケの状態はRCA Club Editionには負けるが,盤質は良好(若干のスクラッチ・ノイズはあるが,それほど気にならない程度。それがなければ完璧だったのだが...)のものだ。これが全く違う音が出てきて驚いたのだが,とにかく迫力が違う。しょぼいセットでもわかるのだから,この違いは明らかだと思ってしまった。
私はどちらかと言えば音楽は聞ければいいというタイプの人間なので,こういうのは無駄遣いだと思ってきたが,昨今のソフト購入枚数の減少の分を,こういう方につぎ込んだって感じか。それでも無駄遣いは無駄遣いであることには間違いないが...(苦笑)。
だからと言って,ほかのアルバムに関しても同じようなことをしようとは思わないが,それでもジャケが好きな"Relayer"の英国オリジナルも同時期にゲットしているんだから,ほかにも同じようなことをしてしまうかもなぁ。でも音楽としては圧倒的に「危機」の勝ち。何年経っても凄いアルバムだと再認識。こんどは改めてCDで聞いて比べてみよう。我ながらアホだよなぁと思いつつ,今回の買い物はある意味勉強になったと思っている。
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