これがQuatreとしての1枚目:随分長いこと放置したものだ。
"Quatre" Rava/D'Andrea/Vitous/Humair (Gala→Platinum)
このバンドがLabel Bleuに吹き込んだ"Earthcake"については,随分前に記事にしたことがある(その時の記事はこちら)。その時にも「このバンド,別のレーベルにもう1枚アルバムがあるようだから,そっちも聞いてみたいなぁ。」なんて書いていたが,その後,そのアルバムを入手していながら,そのことすらをすっかり忘れていた私である。入手していたことを忘れているのだから,記事にもしないまま,どれぐらいの時間が経過したのか...。そしてどうやって入手したのかすら全く記憶になかったが,よくよく記事を見返してみたらコメント欄に「eBayでゲット」って書いているではないか。我ながらやはりボケが進んできたと思わざるをえない(苦笑)。
これはLabel Blue盤に先立つ1989年にレコーディングされたアルバムであり,こちらがこのバンドとしての第1作となる。"Earthcake"の出来並びにこのメンツからして悪いはずはないと思わせるが,やはりこれが緊張感を持った実にいいアルバムである。フリー的なものから比較的コンベンショナルな響きまでがバランスよく収録されていて,やはりこの人たちならではの音となっていて嬉しくなってしまう。欧州ジャズには昨日記事にしたSøren Bebeのアルバムのような美的で清冽な響きもあるが,その一方でこういうサウンドも存在することが魅力的だと思える一枚。星★★★★☆。
それにしても,こういうアルバムもストリーミングで聞けてしまうのだからいい時代である(笑)。
Recorded in February and May, 1989
Personnel: Enrico Rava(tp), Franco D'Andrea(p), Miroslav Vitous(b), Daniel Humair(ds)
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