Ed Bickert入りのFraser MacPherson盤を入手。
"Jazz Prose" Fraser MacPherson (Concord)
私がEd Bickertのファンであることはこのブログで公言してきたが,全ての音源を押さえている訳ではない中で,CD化もストリーミングも行われていないこのアルバムは前々から聞いてみたいと思っていた。そのアルバムが中古市場に出たのですかさずゲットであるが,値段は安いものであったので,正直嬉しい。
主役のFraser MacPhersonはEd Bickert同様カナダ出身のテナーであるが,典型的なモダン・スイングって感じで,刺激はないが,実に聞いていて心地よい。私はこの人の"Live at the Planetarium"を聞いて,なかなかいいねぇと思っていたのだが,本作ではそれを支えるのがEd Bikcertを含む,いかにもConcordレーベルという感じの面々であるから,総帥Carl E. Jeffersonの趣味に合致した演奏が行われること必定なのだ。それに加えて,そもそも私はこのアルバムはスタジオ録音だと思い込んでいたのだが,ライブ盤であったのだから,リラクゼーション度アップも間違いないってところ。
出てきた音は,全くこちらの想定通りで,スリルとか刺激とかではないジャズのよさを感じさせるものであり,これはこれで楽しめばよいと思えてしまう。時と場合によって,フィットする音楽は変わるが,ちょっと体調を崩していた私にとっては,これぐらいの音楽が穏やかで丁度よかったと言うべきだろう。そして,相変わらずEd Bickertのバッキングとソロは素晴らしいと思ったのであった。星★★★★。逆に言えば刺激を求める人にはお勧めしませんわ。しかし,これと同時に入手したのが坂田明の2枚というのは,私もつくづく変態である(爆)。
Recorded Live at the Concord Pavillion in August 1984
Personnel: Fraser MacPherson(ts), Ed Bickert(g), Jake Hanna(ds), Dave McKenna(p), Steve Wallace(b)
#FraserMacPherson #EdBickert
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