先日,久しぶりに聞いた"Tales of Another"。
"Tales of Another" Gary Peacock (ECM)
先日,夏休み中に家人が出掛けた隙に(笑),アナログ爆音再生祭りをやっていた私である。通常から在宅勤務がほとんどなんだから,いつでもやろうと思えば爆音再生できるのだが,さすがに仕事をしている時に爆音再生,しかもアナログは結構難しい(と,真面目なサラリーマンを気取る)。
正直言って,在宅勤務中はバックでCDを適切な音量で再生しながら仕事をしている私だが,今回休み中とは言え爆音再生をしてみて,こういうのもたまには必要だと思ってしまった私である。
それはさておきであるが,このアルバム,私がジャズを聞き始めた頃に出たアルバムである。当時の国内盤についていたタイトルが"ECM"だったというのも凄いが,ある意味ECMレーベルの典型,あるいはECMを代表するミュージシャンのアルバムなのだから,当時の国内配給元だったトリオ・レコードがそう呼びたくなるのもわからないでもない。しかもこれが後のスタンダード・トリオの出発点になったことを考えれば,実に感慨深いではないか。
思えば,私がこのアルバムを買ったのは随分後になってからであるが,その当時からアナログ盤でB面ばかり聞いていたような気がするが,おそらくはB面の方により美的な感覚や音楽的なスリルを覚えていたのではないかと思える。そもそもではあるが,私は昔はKeith Jarrettがあまり好きではなかった。Keithのうなりに耐えられなかったという感じもあったが,今となっては全然気にしていないのだから,人間変われば変わるものだと思ってしまう。
改めて聞いてみて,実によく出来たアルバムだったと思うが,その後のECMの録音に比べると,エコーの過剰感も抑制されているように思えるのが面白かった。まぁもう45年以上前の録音なので,テクノロジーも変化しているのは当然だが,それでも最近のECMとは随分違ったんだなぁと感じたことは記しておかねばなるまい。往時のエンジニアであるMartin Wielandを懐かしく思ってしまった私であった。音楽としてはECM好きにとっては正直言って文句のつけようがないものであり,星★★★★★しかないが,本当に素晴らしいアルバムであったと再確認。ジャズの快楽を感じたと言っては大袈裟?
Recorded in February 1977
Personnel: Gary Peacock(b), Keith Jarrett(p), Jack DeJohnette(ds)
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