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2023年8月20日 (日)

一時期,Pacific Jazzにはまっていた私。ってことで,今日はBud Shank。

Bud-shank-quartet "Bud Shank Quartet Featuring Claude Williamson" Bud Shank (Pacific Jazz)

長年ジャズを聞いていると,本流から外れた線に向かう時期ってのはあるのではないかと思う。天邪鬼な私は,たまにこういうのが聞きたくなるのだ!とか言って,結構Pacific Jazzレーベルのアルバムをアナログで購入していた時期がある。これもそうした一枚。

誤解を恐れずに言えば,ジャズの世界ではBlue Note,Prestige,Riversideが王道だとすれば,Contemporaryはまだしも,西海岸のPacific Jazzなどは言い方は悪いが,傍流と言ってもよいレーベルではないかと思う。日本のジャズのリスナーはどちらかと言えば,東海岸指向が強いと思えるので,Pacific Jazzはそこそこ人気があっても,思い入れが無茶苦茶強い人ってのはそんなに多くはないだろう。そこへ突っ込んでいくのが天邪鬼の私だった訳だ。

Pacific JazzのBud Shankと言えば,これと同タイトルの,ジャケにBud Shankのイラストをあしらったアルバム(PJ-1215)の方が人気が高いだろうが,これは同盤と同じメンツで吹き込まれた作品。冒頭は「チュニジアの夜」で始まるが,いきなりフルートで演奏するのがいかにもなのだが,いずれにしても,Bud Shankという人は良し悪しは別にして,音が軽い。同じアルトでもArt Pepperとも,Herb Gellerとも明らかに違う個性だよなぁと改めて思ってしまうが,陰影のようなものには乏しいものの,こういう軽快さをよしとして聞いていた時期が私にもあったということだ。B面には人気曲,「Softly as in a Morning Sunrise"も入っているが,やっぱり軽い。また,"Polka Dots and Moonbeams"のような曲をフルートで演奏すると,イージーリスニング的になってしまうのも,ゴリゴリのジャズを好む向きからは好かれないだろうなぁと感じてしまうところはある。ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」をアダプテーションした"Lamp Is Low"も,冒頭のフルートはそんな感じなのだが,途中からアルト・ソロに転じて,こっちの方がずっといいねぇと思ってしまうのだ。

しかし,改めてプレイバックして見ると,こういう音源は小難しいことを言わず,気楽に聞くのが一番だ。まぁ演奏としては星★★★☆ぐらいだろうな。

Recorded on November 7 & 8,1956

Personnel: Bud Shank(as, fl), Claude Williamson(p, celeste), Don Prell(b), Chuck Flores(ds)

#BudShank

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ジャズ(2023年の記事)」カテゴリの記事

コメント

今から思えば、中学生の時、大ヒットしてたThe Mammas & The Papasの夢のカリフォルニアが、初めてのバド・シャンク。
ガロの学生街の喫茶店とか、バイトのジャズマンが良い仕事してるなあ。モンキーズの恋の終列車のアレンジはShorty Rodgers。

昔、行きつけのジャズ・ライブハウスのサックスのマスターが
NHKのど自慢収録のバイトに行ってた(笑)

毎日、朝から深夜まで、フランス・ギャルなど聴きながら(笑)自宅でクーラーがんがん効かせて、遠隔画像診断している僕が、この土日、よさこいのお祭りに写真を撮りに。36度で、ぐったり。
この暑さの中、踊りつづける若さがうらやましい。
女子大生達とお祭りで盛り上がる、あやしいおじさんしてました。(笑)

MRCPさん,おはようございます。

>今から思えば、中学生の時、大ヒットしてたThe Mammas & The Papasの夢のカリフォルニアが、初めてのバド・シャンク。

よくご存じですね。私はつい先日知りました。

>ガロの学生街の喫茶店とか、バイトのジャズマンが良い仕事してるなあ。モンキーズの恋の終列車のアレンジはShorty Rodgers。

Shorty Rogersというのも意外ですが,西海岸らしいと言えばその通りかもしれませんね。

>昔、行きつけのジャズ・ライブハウスのサックスのマスターが
>NHKのど自慢収録のバイトに行ってた(笑)

多くのミュージシャンとはそのようなものかもしれません。

>毎日、朝から深夜まで、フランス・ギャルなど聴きながら(笑)自宅でクーラーがんがん効かせて、遠隔画像診断している僕が、この土日、よさこいのお祭りに写真を撮りに。36度で、ぐったり。

酷暑が続きますので,ご自愛下さい。私はゴルフの最中に熱中症一歩手前になっていました(爆)。

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