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2023年9月 1日 (金)

Brian Blade Fellowship Band:相変わらずの素晴らしさ。

Kings-highway"Kings Highway" Brian Blade Fellowship Band (Stoner Hill)

Fellowship Bandとしては前作"Body and Shadow"から約6年ぶりのアルバムとなる新作がリリースされた。私はこのバンドのアルバムは第1作から全て聞いてきている(但し,音のよくない"Live from the Archive"はストリーミングだけ)が,どのアルバムも非常に高いレベルを維持したもので,時にアメリカーナを感じさせる響きは,ロック・ファンにも訴求するのではないかと思える人たちである。このバンドと並行して,Brian BladeはLifecyclesというバンドをやったり,Jon CowherdのMercy Projectにも関わったりと,いろいろやっているが,私としてはFellowship Bandが最もしっくりくるので,待望と言ってよい新作である。

但し,新作と言いながら,レコーディングされたのは2018年6月に遡るので,5年近く寝かせていたことになる。その間に,Brian BladeはStoner Hillというレーベルを自分で作ってしまっていることを考えると,既存のレコード会社(前作はBlue Noteであった)との契約も切れていたのかもしれないが,それにしてもこんないい演奏を5年も寝かせておくとはもったいない。

冒頭からいかにもFellowship Bandと言いたくなるような演奏が続く。特に2曲の長尺の曲にはついつい興奮してしまうが,ギターを除けばほぼ固定メンツを貫き,バンドとしての一体感も衰えることがない。特に本作ではギターにKurt Rosenwinkelの復帰していることが大きい。私にとってみれば,Kurt Rosenwinkelはリーダー作も悪くはないとしても,ここではそれを上回るギター・プレイを聞かせているように思えてしまう。

いずれにしても,フロントの2管,ギター,ピアノ,そしてリズムのバランスが取れていて,やはり今回も素晴らしい出来であった。そして最後は讃美歌"God Be with You"で締めるところも余韻を高めると言うべきか。これは冒頭が"Until We Meet Again"と対になっていると考えてよいだろう("God Be with You"は"God Be with You till We Meet Again"が正式な曲名)。身体がヴィヴィッドに反応してしまうような音楽ではないが,聴いていて高い満足感を与えてくれる演奏。このメンツでの来日も祈願して星★★★★★としてしまおう。

Recorded on June 13-15, 2018

Personnel: Brian Blade(ds), Melvin Butler(ts, ss), Jon Cowhe), Melvin Butler(ts, ss), Jon Cowherd(p, org), Kurt Rosenwinkel(g), Christopher Thomas(b, synth), Myron Walden(as, b-cl)

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コメント

閣下、リンクをありがとうござます。m(_ _)m
しかし、、いつになったら涼しくなるのでしょう。。

良いアルバムでしたね。。
全編で一体感の半端なさを感じ、フェローシップだ!って、震えちゃいますよね。
各人に十分なスペースもあり、各自のハイレベルな演奏も楽しめました。
いつ聴いてもブレイドのドラミングは素晴らしさ!!
決して軽い音楽ではないのですけど、何度もリピートしました♪

私の投稿のURLを置いていきます。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2023/09/post-720107.html

Suzuckさん,こんばんは。リンクありがとうございます。

>しかし、、いつになったら涼しくなるのでしょう。。

こればかりは何とも...。とにかく今年は異常です。

>全編で一体感の半端なさを感じ、フェローシップだ!って、震えちゃいますよね。
>各人に十分なスペースもあり、各自のハイレベルな演奏も楽しめました。
>いつ聴いてもブレイドのドラミングは素晴らしさ!!

はい。すべておっしゃる通りです。これはやはり尋常でないレベルの高さを感じさせますよね。確かに万人向けではないとしても,この良さをわかる方々と至福を分かち合いたいと思わせます。

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