今見ても無茶苦茶面白かった「サブウェイ・パニック」。
「サブウェイ・パニック("The Taking of Pelham One Two Three")」(’74,米,UA)
監督:Joseph Sargent
出演:Walter Matthau, Robert Shaw, Martin Balsam, Hector Elizondo, Earl Hindman, James Broderick, Jerry Stiller, Tony Roberts
この映画を見るのも久しぶりだ。この映画についても実は2009年にこのブログにアップしているが,多分でDVDで見たのもそれ以来になるのではないかと思えるが,何年経っても面白いと確信を持って言える映画である。
今回,私は舞台となった地下鉄に注目して見ていたのだが,私が在米中というより,出張中によく利用していたLexington Lineである。何だか懐かしい駅名ばかりが出てくるだけでも郷愁を誘われてしまった。Pelham 123は6番線という設定だから,Lexington Localであるが,私がNYCに住んでいた頃も,映画にも出てくる51st.でE Lineに乗り換えて家によく帰ったものだなんて思うと懐かしいこの上なかった。
そして地下鉄のシーンと並行して出てくる地上の風景を見ていると,何とも私に馴染みのある風景が多数出てきて,そういう意味で楽しんでしまったのであった。
映画としての面白さは保証できるが,それにしても渋い役者揃いである。それこそいぶし銀のような役者ばかりというのも凄かった。Ben StillerのオヤジのJerry Stillerが出ていたと気づいたのは今回が初めてだったが,本当に適材適所のキャスティングとはこれのことであった。改めてとなるが星★★★★★。後にリメイクされたものもそこそこ見られたが,こっちの方がはるかに優れた作品であることは言うまでもない。未見の方には一見をお勧めしたい。隠れた傑作とはこれのことだ。
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