"Opus de Jazz":先日ランダム再生で聞いて,改めて魅力に気づく。
"Opus de Jazz" Milt Jackson (Savoy)
先日,移動中にとあるジャズ・アルバムをプレイバックした後,ランダム・プレイに入ってプレイバックされた曲に反応してしまったのであった。ヴァイブはどう聞いてもMilet Jacksonなのだが,これは何のアルバム?このテナーって誰だっけって思っていたら,このアルバムの"Opus Pocus"であった。そう言えば,このアルバムも久しく聞いていないなぁってことで,改めて聞いてみたのが本作である。
このアルバムとて,我が家の一軍の棚には収まっているのだが,なかなかプレイバックの機会ってないよなぁなんて思ってしまい,だから家人から「死ぬまでに何回聞くわけ?」と揶揄されるのだが,それでもこうして改めて聞く機会が持てるのだからいいのだ。まぁ,ストリーミングでアルバム再生すればいいって話もあるが,やはり媒体の方が感じが出る。
私がランダム・プレイの"Opus Pocus"に反応したのは,同曲でテナーを吹いているFrank Wessのこのアルバムでの印象がフルートの方が強かったからということもあった。これまでもその程度の聞き方しかしていなかったことの裏返しではあるが,こうして温故知新の機会を与えてくれるのもストリーミングの利点ということは言えると思う。そうは言いつつ,このアルバムの裏ジャケには"A Hi-Fi Recording for Flute Vibes Piano Bass Drums"なんて書いてあるんだから,フルートの印象が強いのは当たり前なのだが...。
楽器編成もあるし,ピアノもHank Jonesなので,まぁゴリゴリ感があるジャズではなく,MJQの路線に近い作品と言ってもよいかもしれないが,Milt Jacksonらしく決してツボをはずさない演奏が楽しい。気楽に聞けるのもこの作品の美点だと思う。星★★★★。
Recorded on October 28, 1955
Personnel: Milt Jackson(vib), Frank Wess(fl, ts), Hank Jones(p), Eddie Jones(b), Kenny Clarke(ds)
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