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2023年7月 6日 (木)

よくよく見たらWayne Krantzも2曲で参加していたSteps Aheadの"Yin Yang"。

_20230703 "Yin Yang" Steps Ahead (NYC)

何だかんだと言って結構な枚数のSteps AheadのCDを保有している私である。結局好きだってことだが,音楽性は時の流れとともに変化して,このアルバム辺りは最もフュージョン色濃厚な時期ではないかと思える。以前にも書いたとがあるが,私はこのアルバムのコア・メンバーにギターのJimi Tunnelを加えた編成でのライブをNYCのBlue Noteで観ている。派手さはなかったが,いいバンドだったという記憶が甦るが,改めてこのアルバムを聞いてみた。

本作ではコア・メンバーにはギタリストは入っておらず,5人のギタリストがゲストとして参加している。その一人がWayne Krantzだったというのはライナーを見るまで認識していなかったが,へぇ~って感じである。時期としては初リーダー作"Signals"を出した後ぐらいで,シーンでの注目度も上がって来つつある頃だったと考えればいいと思う。まぁ,ここではバックに徹していて,決してWayne Krantzらしさを求めてはいけないが,私としてはあぁそうだったのねぇってところだ。現在はエレクトリック一本で勝負している感の強いWayne Krantzがここでは"Okapi"でアコースティック・ギターを弾いている。Leni Sternとの共演盤でもアコースティックを弾いているが,今となっては珍しいなぁ。

まぁそれはさておきである。この時期のSteps AheadにおいてはサックスのBendik (Hofseth)の存在が気になるところであった。だって,前任はMichael Breckerだからねぇ。本人もプレッシャーもあったんではないかと思うが,善戦していると言ってよい出来である。そして,当時の若手としてのRachel Z.は何とも可愛い感じだったのだが,繰り出すフレーズは鋭いというギャップにライブの場でも「萌え~」となっていたが,本作では4ビートで攻める"Gory Details"をリーダー,Mike Mainieriと共作していて,これまたへぇ~となってしまうが,もう一曲の共作曲"Orion"では全然違うフレイヴァーを聞かせて,これも面白いのだ。

最後はなんでここでまた"Sara’s Touch"?って感じだが,Mike Mainieriの代表曲の一つとして,アンコール・ピース的位置づけと思うことにしよう。いずれにしても,相変わらずおかしなアルバムは作らないMike Mainieriってところだが,このアルバムはキャッチーなところは希薄かもしれないが,そこそこ楽しめてしまうというアルバムであった。ちょっと甘めの星★★★★ってところ。

Personnel: Mike Mainieri(vib, synclavier, perc), Bendik(sax), Rachel Z.(p, synth), Jeff Andrews(b), Steve Smith(ds) with Jimi Tunnel(g), Steve Khan(g), Wayne Krantz(g), Chuck Loeb(g), Dean Brown(g), Victor Bailey(b), Rick Margitza(ts), George Whitty(synth), Bruce Martin(perc, prog), Spencer Cozens(key, synth), Miles Bould(perc, sequence), Alan Thomson(b)

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